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時代の転換期、私にはわかりません。しかし、転換せざるをえない時期であると私は感じています。私の経験の28年を考えれば判る。
大工に直接、依頼して大工がメインで家を建てた時代
人情があり、施主自体も物を生産する人がメインで大工が全てを仕切っていた。ミスに対して社会は寛容であった。ホワイトカラーとブルーカラーの垣根も少なかったように思う。会社もボトムアップ形式であり、営業や管理職も現場の意見を取り入れていた。職人には良い時代であった。私も弟子の立場にしては良い月給になっていた。御祝儀も沢山戴いていた。毎月が小さなボーナス月のようなものでもあった。。物造り日本の時代は終焉に近い。
管理職が営業が企業が家を売る時代
私の時代、誰もが大学に行く時代、3高でなければ駄目な男と呼ばれた時代、3Kの現場で働く人が蔑まれた時代、今その世代が社会の中心になっている。当然、ホワイトカラーとブルーカラーの格差は生まれる。ブルーカラーは蔑まれる一方である。会社自体もトップダウンと言われて高学歴のカリスマが注目を浴びる時代になった。建築業界も様変わりした。ブローカーの時代になり、それさえも時代遅れになりトレーダーの時代になった。実態はどこに?私には益々見えない時代に。無いものを証券に変え、資金を集めて破綻する。大小繰り返されてきた。でっかい破綻が最近あり、私のようなちっちゃな個人にも影響を与えた。職人の時代は終わった。いつでも管理され異常な状況にさえ感じる。管理する側も大きな何かに管理される。誰が誰を管理している。ややこしい時代。現代。

では、今、これから、個人事務所の私が何をしようというのか?
第三者機関の検査、今、当たり前になった。しかし、盲点はある。
皆さん、視点を変えて、寛容に考えてください。
証明すること、証明書を発行することに焦点が移っていて肝心なことが空洞のままです。検査機関や監理者、管理者は現場に常駐しません。見えない部分が必ずあるのです。盲点が必ずあるのです。資格を有した施工者、自らがお客様から報酬を頂き意味をわかった上で施工をしなければ本当の施工はできません。設計者の考えたことは施工者には伝わりません。設計〜施工を一貫して行うことにより(一級建築士の私〜大工の私)御客様の意向を最大限に引き出すことです。
今の建築業界を医療の手術に例えてみよう。
手術をする人は名人と呼ばれる人です。医師免許は有りません。医師は1時間おきに指示に来ます。やり方が違っていればやり直しを指示して帰ります。あなたはどうですか?益して建設企業の監督は半数以上が無資格の若者です。これが建築業界の実態です。こんな真実を理解し、私のような零細の事務所に相談してくる方もいるものです。しかし、契約までとなると勇気が要りますね。私も無理に営業していません。私のやろうとしていることは簡単です。
でも、無理な営業や必要以上のローコスト化からは私のやろうとしていることは不可能です。
このサイトにより家創りを目指して悩んでいる方に出会えればうれしいです。
活動方針
若林一級建築士事務所 若林工務店