いちまいの絵

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2023年12月

202312
【夜祭の記憶 銘仙帯のように】
Memories of the night festival
: The sky and people are like the Chichibu Meisen belt.

コロナで二回中止になっていた秩父夜祭も、
去年は規模限定・・そして今年2023年は土日開催でかなりの賑わいとなるでしょう。
この絵は「密を避けろ」と、集まりが中止になり、
「文化技術は不要不急」とされていた時期に描いた作品です。

混みあっている状態を「芋を洗うような」と表現しますが、
めっちゃ密で賑わっていた情景を、
うねりのように描きたかったです。
しかも自分が秩父の空や空気感に感じる、
銘仙帯の印象として表現しました。

不要不急?衣食住があれば確かに人は死なない(寿命を別にすれば)が、
それだけで、皆同じような服を着て、同じような家に住み、与えられた栄養があれば、
「生きていられる」事になりますか?
明日も頑張ろうと人生を謳歌するには、希望、楽しさ、美しさ、手の技に、
触れたり関わったり、生活に取り入れたりする「文化技術」が必要ではないでしょうか?

着物や提灯に 上 となっているのは、
夜祭の屋台ごとの町名・・これは上町(かみまち)です。
右下の群衆(着物の柄のように描いてますが)の中に、
サインがばらばらに入っています。

今年も、ホームページを見ていただき感謝しています。
おかげさまで丸17年となりました。
2024年が皆様にとって、良い年となりますように。
ありがとうございました。



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