キャンバスに交響(多種)水彩
140×180m(額寸は含まず F0号)
広島の原爆後造られた子供の顔の造形・・
焼けただれても、飢えても、泣き叫んでもいない表情。
戦後70年の時間を経て見つかった子供の瞳
もう愚かな戦争の悲劇を繰り返すまい、
この無垢な瞳に耐えられるような、平和と安心の社会に・・
そんな作品が発掘された・・・という想定印象で
制作を進めてきたのが、この絵。
今の時代は、無垢の瞳に 果たして耐えられるだろうか?
命を大切にし、利権や強欲ではなく、
被災した人たち、貧しい人たちに救いを差し伸べるか
それとも、核、原子力、戦争の支援などの
危険な道に向かっているのだろうか?
本当にシンプルな真実だけを 無垢な瞳は理解できる。
それ以外は、その眼差しには耐えられないだろう。
平面ではあるが、発掘された的な風合いイメージで
塗っては削ぐように周囲を処理した。
あえて黒ではなく藍色の瞳にしたのは、
冷静さと、年齢の青さ・・純粋さを表現したかったからだ。