ニューミュージックと呼ばれた1970年代から80年代の前半の音楽、この時代の音楽の一旦を
担ったのがコッキ-ポップというラジオ番組だった。
「黙っていては友達になれない…」こんなナレーションから始まる、ニッポン放送の深夜のラジオ番組
「コッキ-ポップ」 …1971年6月、この番組は、スタートした。
ポピュラーソングコンテスト、通称「ポプコン」に応募してくるアマチュアアーティストの楽曲を紹介する番組だが、
それぞれのアーティストの楽曲を丁寧にとりあげ、番組からアーティストを育てていくような姿勢が
感じられる番組だった。
ヒット曲を中心に流している昼間のラジオや、テレビ番組と違い、初めて耳にする曲が中心になる番組だけに、
その選曲と、曲を提供するアーティストの感性は、自然と研ぎ澄まされたものになってくる。その成果だろうか?
この番組からヒットした楽曲やアーティストは、時代を超えて何年も聴きつづけられる楽曲やアーティストに
成長している。
1980年にキャニオンレコードから出された
コッキ-ポップ10周年記念のレコード
コッキ-ポップは、ラジオだけでなく、テレビでも、日本テレビ系列で放送されたのだが、
当時テレビで、このようなアマチュアのインディーズ系の音楽が放送されるのは珍しかった。
当時インディーズ系の音楽番組といえば、神奈川のUHF局、テレビ神奈川の「ヤングインパルス」
位である。在京キー局が、日曜日の昼の時間帯に、当時の最先端の音声多重放送(ステレオ放送)を使って
放送するのだから、この番組に対する力の入れ方が、うかがい知ることができる。
中島みゆき、高木麻早、NSP、庄野真代、
チャゲ&飛鳥、長淵剛、八神純子、…等
実力派アーティストのアマチュア時代の楽曲が
収録されている
1981年に開催された
「第11回 世界歌謡際」のパンフレット
このときのグランプリ曲は、
「街が泣いてた」 伊丹哲也とサイドバイサイド
コッキ-ポップ 思い出の曲、思い出のアーティスト
「サルビアの花」 もとまろ
(第3回 作曲コンクール入賞曲)
「汗」 NSP
(第5回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「ひとりぼっちの部屋」 高木麻早
(第5回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「あなた」 小坂明子
(ポピュラーソングコンテストグランプリ大会グランプリ曲)
「おはようございますの帽子屋さん」 谷山浩子
(第7回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「時代」 中島みゆき
(第10回 ポピュラーソングコンテストグランプリ曲)
「巡恋歌」 長渕剛
(第15回ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「流恋情歌」 チャゲ&飛鳥
(第16回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「夢想花」 円広志
(第16回 ポピュラーソングコンテストグランプリ曲)
「わかってください」 因幡晃
(第10回 ポピュラーソングコンテスト優秀曲賞)
「白いページの中に」 柴田まゆみ
(第15回ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「雨の日のひとりごと」 (第8回 ポピュラーソングコンテスト優秀曲)
「幸せの時」 (第8回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
「幸せの国へ」 (第9回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲) 八神純子
2003年に発売された、コッキ-ポップTVのDVD
(日本音楽教育センター販売)
デジタルビデオエフェクト装置が無かった時代、
スイッチヤーのワイプ効果を使って映像演出していたり、
CP50という電子ピアノの周りに音声用のケーブルと、
返し用のケーブルを這わせているのが、リアルにわかる等
番組作りの努力が伝わってくるようなDVDです。
1971年
1973年
1973年
1973年
1974年
「恋のささやき」 小坂恭子
(第7回 ポピュラーソングコンテストグランプリ曲)
1974年
1975年
1975年
1976年
「グッバイモーニング」 サンディーアイ
(第11回 ポピュラーソングコンテストグランプリ曲)
1977年
「あんたのバラード」 世良公則&ツイスト
(第14回 ポピュラーソングコンテストグランプリ曲)
1978年
1978年
1978年
1978年
1979年
「ひとり咲き」 チャゲ&飛鳥
(第17回 ポピュラーソングコンテスト入賞曲)
1979年