さすがに寒かった

フレア 「・・・っぶぇくし!」
ブライト 「・・・っくし!」
フレアとブライトがまたくしゃみをした。
ムーン 「やっぱり・・・寒いですよね」
ムーンが心配そうに2人を見た。
ブライト 「せめてもう1枚着れればいいんだが・・・どこかに家があれば・・・」
ブライトがあたりを見渡す。
正男 「そんなこと言ってもなぁ、こんなところに家は・・・おっ?」
正男が目の前に看板を見つけた。
正男 「・・・なんかあっちに家があるみたいだぞ?森を抜けねぇとダメだけど」
フレア 「そこで・・・服でも借りられれば1番だな・・・っぶぇくし!」
しかしムーンが言った
ムーン 「でも・・・浩二さんはどうするんですか?」
正男 「そうだぞ、浩二まだ埋もれてるかもしれねぇんだしな」
するとブライトとムーンがまたくしゃみをして震えた。
ムーンは看板の差す先を見てみる。
ムーン 「・・・なんか森の向こうの家・・・思ったよりは遠くなさそうですね」
ムーンがそう言うとブライトが言った。
ブライト 「そうなのか?・・・じゃあ、俺とフレアはちょっと寄って服を借りてくる。
     正男とムーンは浩二にところに先に行ってくれ」

正男 「いいのか?お前ら凍え死んじまうかもしれねぇぞ。それならムーンも一緒の方がいいんじゃねぇか?」
フレア 「正男1人じゃ浩二探すのもきついだろ?2人ならまだましじゃないか?
    大丈夫、さすがにあそこの家までぐらいなら動けるさ」

正男とムーンが顔を見合わせる。
正男 「・・・じゃあわかった、俺とムーンは上に行く。お前ら2人はなるべく急げよ。
    動かないでいると余計に寒くなるからな」

ムーン 「家に着く前に人が見つかるといいんですけどね・・・僕たちも人を見かけたら服を借りられないか頼んでみます」
あとで看板の場所で合流することにして、正男たちは一旦別行動をすることにした。
ブライト 「・・・じゃあ、行くか」
フレア 「・・・小走りで行こうか」
ブライトとフレアは看板の先へ向かった。
そして間もなく森を抜けるとそこには雪原がひろがっていた。


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