正男たちが目を開けるとそこは塔の1階だった。
浩二
「・・・戻ってきたね」
正男
「じゃあ出るか」
正男たち3人は塔の入り口から外に出た。
ブライト
「・・・おっ、正男!無事だったか!」
フレア
「浩二にムーンも、なんともないみたいだな」
ブライトとフレアは3人のところに駆け寄る。
浩二
「うん、まぁ色々とあったけどね」
ムーン
「うぅ、やっぱりまぶしい・・・」
全員で再会を喜んだ。そしてブライトが言った。
ブライト
「それで・・・どうだった?一体塔の中には何があったんだ?」
フレア
「今回の霧のこと、何かわかったか?」
ブライトとフレアは3人に質問する。
正男
「うーんとだな・・・あれ?」
正男が首をかしげる。
ブライト
「・・・?どうした?」
正男
「いや・・・これから何をすればいいのか言われたんだが・・・」
フレア
「言われたって、中に誰かいたのか?」
フレアが聞いた。
しかし正男だけでなく、浩二とムーンも不思議そうな顔をしていた。
浩二
「うん、色々言われたんだけど・・・誰に言われたんだっけ?」
ムーン
「僕も覚えてないです。目的はわかったんですけど・・・」
そう、3人はソルのことが記憶から無くなっていたのである。
仕方ないので3人はこれからの目的のことだけ話した。
ブライト
「他の世界にいくってことか・・・。何だか話が大きくなっているな」
フレア
「そう言えば、俺たちが来た道とは反対側に谷があるって聞いたことがあるな。そこか」
正男
「じゃあ降りられそうなところ探すか」
正男たちはしばらく近くを歩きまわった。
ムーン
「・・・あっ、ここなら降りれるんじゃないですか?」
ムーンは崖際に足場を見つけた。
正男
「ならそっから行くか」
5人は頂上から降り始める。
下はうっすらと白く染まっていた。