「とりゃ!」
「太陽片」を詰めた袋を投げると、強い光が起きた。
目を開けると一帯の霧は晴れていた。
目の前には家が2、3件見えた。
正男
「何だ、集落って言っても小さいんだな」
霧が出ていたせいか人は少ないが、そのうちの1件の前に人が立っていた。
ブライト
「おっ、いたぞ。あいつがコロナだ」
コロナ
「・・・ブライトですか・・・無事だったんですね」
コロナと呼ばれた女はブライトの後ろの正男に気づく。
コロナ
「・・・誰ですか、その人」
ブライト
「ああ、こいつは・・・」
ブライトと正男はこれまでの経緯をコロナに話した。
小屋の中に入り3人は話していた。
ブライト
「・・・というわけだ。とりあえずまずはいなくなった3人と合流することがなんだが・・・」
ブライトはコロナに聞く。
ブライト
「コロナはフレアと別行動してたんだよな?どうやって手紙を渡したんだ?」
するとコロナは突然首から下げていた笛を吹いた。
2人が驚いていると隣の部屋から鳥が飛んできた。
正男
「・・・鳥?ペットか何かか?」
コロナはうなずく。
コロナ
「仲間の顔は覚えてます。向こうの大陸でも行けますよ」
ブライト
「じゃあ、悪いが・・・この大陸と向こうの大陸の間を空から探させることってできるか?」
コロナ
「・・・わかりました、サニー」
コロナが指示するとサニー(鳥)は窓の外へ飛んで行った。
ブライト
「・・・そう言えば、フレアがこっちの大陸の神殿も荒らされてるって言ってたんだが?」
コロナはまたうなずく。
コロナ
「・・・少し歩いたところにも神殿があります。のぞいただけらしいですけど」
ブライト
「そうか・・・ちょっと様子を見てこようか。正男は?」
正男も立ち上がる。
正男
「・・・まぁ、浩二が気になるが・・・すぐ戻ってくればいいか」
2人は家の外に出る。その時、正男が何かに気がついた。
正男
「うぉ、なんだあの塔は?」
正男が山の頂上のあたりをしめして言った。しかし、
ブライト
「・・・?そんなものあるか?」
ブライトは指さした方を見るが首をかしげるだけだった。
正男
「いや、あるだろ。てっぺんの辺りに建ってるじゃねぇか、ほら!」
それでも、首をかしげるブライト。
ブライト
「・・・悪いが見えないぞ。何もないんじゃないか?」
正男
「・・・?」
正男も首をかしげながらもとりあえず先へ進むことにした。