事情を知る?男 ヘイズ

神殿の一番奥にたどりついた正男たちが見たのは1人の男だった。
正男 「・・・お前誰だ?」
浩二 「・・・そう言えばここに仲間が来てるって言ってたね。その人?」
正男と浩二はブライトを見る。しかしブライトは首を振り、
ブライト 「いや、知らないな・・・。あんたは誰だ?」
ブライトも男に尋ねた。
??? 「うーん、その言葉そのまま返すけど・・・誰?」
正男 「いや、こっちが聞いたんだけどな・・・」
全員沈黙する。すると男は何か思いついたのか手を打ち、
??? 「あっ、もしかしてさっき霧を晴らしたのって君たち?」
3人、特にブライトは驚く。
正男 「まぁそう・・・」
ブライト 「待て・・・あんたもしかしてあの霧のことなんか知ってるのか?」
ブライトが割り込み男に聞く。男はうなずき
??? 「『霧化(むか)の霧』のこと?」
霧の名前まで明言した。ブライトは続けて聞く。
ブライト 「あんた何者だ?あの霧は何なんだ?」
ヘイズ 「僕はヘイズ。で・・・君たちってこの世界の人?」
浩二 「・・・この世界?ここの人、とかじゃなくて?」
浩二は首をかしげる。
ヘイズ 「あっ・・・まぁそこは気にしないで。さっきの霧、君たちが晴らしたの?どうやって?」
ブライト 「おい・・・『霧化の霧』とやらの質問には答えないのか?」
ブライトはヘイズを睨んで言う。ヘイズは頭をかきながら、
ヘイズ 「字のままだよ。触れたものは霧になる霧。」
ブライト 「それはわかったんだが・・・俺はなぜ、どこから発生しているのか知りたいんだ」
ヘイズ 「うーん、教えない」
ブライト 「はっ!?」
ブライトは思わず声を出す。
浩二 「教えない、ってことは知ってるってことだよね・・・」
すると浩二はあることを思いつく。そして正男に言った。
浩二 「もしかして・・・僕たちがこの前あの草原に来ちゃった理由も知ってるのかな?」
正男 「なにっ?そうなのか!?」
浩二の推測に正男もヘイズに目を向けた。
3人がヘイズに注目する。ヘイズは頭をかき、
ヘイズ 「うーん、まぁ霧が晴れちゃったし・・・ここには何もなさそうだし・・・」
ヘイズは正男たちに背を向けて逃げた。
ブライト 「待てっ!まだ聞きたいことがあるぞ!」
正男 「なっおい!おいてくなよ!」
浩二 「あっちょっとー!」
逃亡したヘイズを追いかけて3人は走り出す。


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