手がかりの手がかり

井戸の中と砂漠とで集めた『太陽片』をブライトが袋に詰めた。
ブライト 「・・・よしこれだけあれば十分だろう。」
正男 「・・・あっ浩二、目ぇつむってた方がいいぞ」
正男は眼を閉じた。浩二が首をかしげているとブライトは袋を空に投げた。そして
浩二 「えっ何?・・・わっ!?」
一瞬で『太陽片』が光を放った。太陽と『太陽片』の光によって砂漠を覆っていた霧が晴れていく。
浩二が目を開けるとそこには砂一面の砂漠が広がっていた。
ブライト 「・・・霧が消えたな。一段落だ。」
浩二 「にっ兄さん、先に言ってよね・・・」
正男 「だから目ぇつむれって言っただろ?」
3人はしばらく砂漠の景色を眺めていた。

ふとブライトがつぶやいた。
ブライト 「・・・待てよ、ホットサンドってことは・・・」
ブライトは遠くを眺めまわす。
正男 「ん?どした?」
ブライト 「・・・確かこのホットサンドのどこかに太陽の神を祀る神殿があったような気がするんだ。」
浩二 「遺跡?そこに何かあるの?」
ブライトはうなずく。
ブライト 「この世界に出たあの霧を何とかしようと何人か仲間が集まったんだ。
    そのうちの1人がその遺跡に行ってみると言っていたんだが・・・」

正男 「・・・遺跡に行くと霧がどうかなるのか?」
ブライトは少し考えてから言った。
ブライト 「もし『太陽片』で霧は晴れるんなら、そこに行けばあの霧をなくす他の方法も見つかるんじゃないか?」
正男 「・・・じゃあここの霧も晴れたし、とりあえずそこに行ってみるか?」
浩二も賛成した。しかしブライトは頭をかきながら
ブライト 「・・・俺はホットサンドに来るのは初めてだからな・・・その遺跡がどこにあるのか正確には知らないんだが・・・」
困った表情をするブライト。しかし正男はある方向を指さし
正男 「・・・よしこっちだ!」
自信ありげに言った。
浩二 「・・・?兄さんなんで知ってるの?」
正男 「・・・勘だ!」
浩二ブライト 「・・・」
正男はすでに歩きだしていた。浩二とブライトはため息をついたが、
じっとしていても仕方ないと思ったのか正男に続いて足を進めた・・・。

〜ホットサンドのとある場所〜
正男たちが霧を晴らした頃・・・
??? 「あれっ!?霧が晴れた!?」
男の目の前で突然霧が晴れた。
??? 「・・・もしかして誰かここにいるのか?」
男は気配を探るが、近くには誰もいないようだった。
??? 「うーん・・・この世界の奴か・・・?」


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