ある日のことだった。
浩二
「じゃあ町に買い物に行ってくるから。」
正男
「おう」
いつものように買い物に出かけた浩二。ここまでは何も変わらなかった。
浩二が出かけてから昼寝をしていた正男は目を覚ました。
しかしまだ浩二は帰っていなかった。
正男
「・・・浩二の奴遅いな?」
正男は窓の外を見たが、窓が曇っていてよく見えなかった。
正男
「まさか森で迷子になってるんじゃないだろうな?・・・違うか。」
それからしばらく待ったがいつまでたっても帰ってこない。
正男
「・・・ちょっと迎えに行ってくるか。」
正男は玄関の扉を開ける。そして、
正男
「うぉ!?」
正男は思わず声を上げる。さっき曇っていたのは窓ではなかったのだ。
正男
「・・・霧?」
いつもは緑色の草原が今は真っ白な深い霧に包まれていた・・・。