正男たちは湖の氷に開いていた穴から下に降りた。
浩二
「うわっ、外も少しだったけど中は霧だね」
氷の下は霧で覆われていた。
そしてムーンは首をかしげた。
ムーン
「でもこういう湖って氷のすぐ下は水のはずですよね?なんか水が見えないんですけど・・・」
正男
「なんか氷が張った後水だけ抜いたみたいだな」
そこでフレアが言った。
フレア
「・・・もしかしてこの湖の『界壁』に穴があいてるんじゃないか?」
ブライト
「どういうことだ?」
フレアは浩二とムーンを見て言った。
フレア
「ほら、俺と浩二、ムーンはこの前暗い世界に行っただろ?そのとき何もない空中から水が流れ出てたんだよ。
あれは海の中に穴が出来たからそこから海水が漏れ出してたんだ」
浩二
「じゃあ、この湖もどこかに穴が開いて、別の世界に水が漏れちゃってるってこと?」
ブライト
「ならこの氷の下のどこかに別の世界への入り口があるってことか!」
正男
「よし、じゃあどこに行くかわからねぇけど・・・その穴を探すか」
正男たちは氷を見上げつつ進み始めた。