しばらく砂漠を歩いていると3人の前に巨大な流砂が現れた。
浩二
「うわっ、大きい流砂だね・・・」
正男
「おい、これは越えるのは無理だぞ?」
ブライト
「・・・いや、あっちを見ろ!」
正男と浩二はブライトの指した方を見る。流砂の向こうに建物の影が見えた。
浩二
「建物・・・?もしかしてあれが神殿かな?」
ブライト
「おそらくそうだと思うんだが・・・しかしここをどうするか・・・」
目の前の流砂を徒歩で越えるのは明らかに不可能だった。そのとき、流砂の一部が盛り上がった。
正男
「んっ?・・・うおっまた出た!?」
そう、3人の前に現れたのはさっき遭遇したデザートワムだった。
ブライト
「まさか追いかけてきたのか?」
ブライトは警戒する。しかしデザートワムは3人に背中を向けて動かなくなった。
3人が首をかしげていると、デザートワムは首を3人に向けて再び前を向いた。
正男
「・・・なんだ?」
ブライト
「・・・乗って行けということか?」
正男とブライトは首をかしげる。しかし浩二は手をポンとうち、
浩二
「・・・ああっ、さっきのお詫びってことかな?」
それらしい理由を挙げてみる。正男は呆れて
正男
「・・・浩二、お前は動物の心を読めんのか?さっきも都合のいい理由付けてたが・・・」
浩二
「いや、なんとなく・・・プレイヤーさんにもわかるようにと・・・」
浩二が頭をかきながら言う。
ブライト
「・・・まぁ、本当に乗せてってくれるならありがたい。遠慮なく世話になろう。」