突然ブライトが立ち止まった。
正男
「おっと、どうした?」
ブライト
「・・・ちょっと近道するか。なるべく早く状況を知りたいからな。」
ブライトは少し歩いたところに見える穴を指して言う。
浩二
「あの洞窟みたいなの?・・・まさか危ないところじゃないよね?」
ブライト
「別に危ないところじゃないが・・・臭いが少しな。」
正男
「臭い?」
ブライト
「あの洞窟にはユーツボがたくさんいるからな。日が当らないからほとんどの植物はないんだ。
ユーツボの住処みたいになってるのさ。毒キノコも生えてたりする。」
正男は穴に近づいてみた。とたんに悪臭が鼻につく。
正男
「うぉ・・・。・・・ここ通らないとリフリーとやらのところに行けないのか?」
ブライト
「行けなくもないが・・・ここを通ったほうが近いぞ。早く帰りたいだろ?」
浩二
「・・・まぁ僕はいいけど?」
浩二がそう言うので
正男
「・・・じゃあ入るか。」
正男もしぶしぶ同意した。