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高岡アラートライオンズクラブ

研修会

定塚小学校 道徳授業report  動画

講師:L.燕昇司信夫 2016年11月8日午前9時50分~10時35分 

なぜこの授業が行われたかを説明します。
半年前に熊本地震が発生。アラートライオンズクラブは支援を行うため、熊本に行きました。定塚小学校では募金活動を行い集まった義捐金を高岡アラートライオンズクラブに委託された。その後益城町との交流が行われた。子ども達はライオンズクラブに大変興味を抱き、6年生を対象に「ライオンズとはなにか」をスライド等を使い講義しました。
その後もっとライオンズを知りたいとの要望で環境問題を道徳の授業を設けていただきました。
今回は平成28年度 小学校教育改定研究集会、県西部 道徳部会(初年度)研究会で体験談を話すことになりました。
高岡市立定塚小学校 道徳授業(在籍38名) 研究会呉西地区先生多数参加。

上写真講師:L.燕昇司信夫
担任金森豊先生が一人の命の大切さ(五百人からもらった命)を朗読ご感想を聞き子どもたちからはいろいろな意見がでた。

議論後500人からもらった命とよく似た経験談を高岡アラートライオンズクラブ所属L.燕昇司信夫が話す。
体験談:L.燕昇司信夫
今から60年前小学校2年生の夏に突然病気になりました。病名は紫斑病(しはんびょう)です。
①病気の原因について
私はは一年生の時は定塚小学校に就学して、2年生から平米小学校に転向した。
当時、平米小学校の前に用水が流れていた。浅い用水だったがとても汚く、瓶のかけら等があり危険な状態だった。野球等でボールが用水川に入ると私はボール球を拾いにはいった。
その時、ガラスで足に怪我をして、その傷口は踝からバイ菌がはったのが原因と考えられる。
②紫斑病とはどんな病気か?

体の中の血が出血し、血液が不足する。例えば:小便や便に血がでる。    体の柔らかい部分に一円玉程の大きさの斑点がでる。
おしっこやうんちをすると大量の血がでる。
血の役割は大変重要です。
血小板(傷口を保護する役割)
白血球(外からの菌を戦う役割)
赤血球(体内に酸素を運ぶ役割)
血液が不足すると命に危険があり、毎日輸血する必要がある。
③多くの人たちからの協力で輸血ができた。
金森先生が五百人からもらった命のお話と同様に私も数百人からO型の血液をもらいました。
助かった命の理由
1.家族が助けようと思った。
2.学校の友達や先生が励ましてくれた。
3.お医者さん、看護師さんが小さな命を助けるため頑張ってくれた。
④病気のとき、どんな生活をしていたか。
1.毎日、輸血の注射、出血を止める注射、ペニシリン系の注射、栄養を取るための注射、点滴等7~8本注射をした。その結果注射針が刺さらなくなった(理由:注射する腕の皮膚が固くなった)両腕や両足の交互に注射をした。
2.動くことが出来ず、食べることも出来ず、仰向けで寝ているだけの生活。
⑤退院後の生活
1.9か月の闘病生活で、体力も落ち、歩くことができなくて赤ちゃんのようなハイハイで動いていた。
2.病後初めて学校に行ったら、友達が喜び私を支えてくれた。(遅れていた勉強を教えてくれたり
放課後の掃除当番などを代わってくれたりした)
⑥病気の体験で感じたこと、生き方について
1.多くの人たちが私を支えてくれた命だと実感した。
2.家族(祖父母、両親、兄弟)が私を大切にしてくれた様に私も家族を大切にしなければと思った。
3.大人になって働くようになると何か人の為に小さな支援でもしなければと思いライオンズクラブ(奉仕団体)に入会して頑張っています。

4.皆さんも自分の命は多くの人たちによって支えられていることを知ってください


高岡アラートライオンズクラブ事務局




















講師:L.燕昇司信夫


五百人からもらった命
一人の命を救うために、多くの人たちがかけつけました。みんなの願いはかなったのでしょうか。
今から二十年ぐらい前のこと、愛育病院から福井放送局へ、緊急の電話が入った。
「血液を急いで全部入れ替えなければ、命のあぶない患者がいます。血液はB型。献血をよびかええてもらえませんか。」まず、ラジオがこれを受けた。十分後に、放送がくり返し流された。三十分後、テレビが福井地方のニュースのトップでこのことを知らせた。
まもなく、問合せの電話が鳴りだし、献血を申し出る人たちが、次々とかけてきた。
「昔、血をいただいて、命を救われました。そのときのうれしさがわすれられなくって。」
「子どもが心臓の手術をしたとき、献血を受けた。そのとこのおんがえしです。」
「患者さんが二十三歳のわかさだと聞いて。」
なかには、ふろに入っていて、むすめからラジオのことを聞き、とびだしてきた人もいる。ある大学では、「わたしたちの血で人の命を救えるなら、たやすいことです。」と、三十人ほどの学生がタクシーで病院にかけつけてきた。患者の命を救いたいとねがい、献血を申しでた人々の数は、五百人を上回った。そして献血を受けてから三日後、ねむりつづけていた患者は、目をさました。五日目からは、もう輸血の必要もなくなった。ちりょうに当たった医師は言った。「人の命を救おうとねがう人々のためにも、ぜったい助けなくては・・・・と、全力をあげてがんばりました。」

「命のとうとさ」についてふれた本や新聞記事などをしょうかいし合いましょう。


教材名
「五百人からもらった命」
(出典 光文書院「ゆたかな心」)