第14回 子どもの学びを創る会

日 時 2006年5月26日 18:30〜20:30
場 所 ルネッサながと 中会議室

テーマ
発達障害の子どもとの温かいかかわり方の模索
−発達障害の子どもたちと向き合って得たもの−

    講師 田中 茂秋先生 (島根県吉賀町立蔵木小学校)


※一番下に参加者の感想を載せています。

講座のスタートは、いきなり参加者を指名し発達障害の子どもの気持ちを模擬体験しました。
参加者の方々は、自分が当てられるのではとどきどきでした。
子どもの立場に寄り添った支援の実際をたくさん紹介してくださいました。
田中先生ご自身も、実際に試行錯誤し悩みながら取り組んでいるということで、現場の悩みの深さに共感できることがたくさんありました。
Q&Aでは、現場で悩んでいる先生方から多くの具体的な質問が出されました。
参加者の中には、教員だけでなく保護者の方もおられ、親の立場からの発言もありました。一人で悩まず、周囲に相談して欲しいという言葉が印象的でした。
参加者の感想
今、かかわっている子どもに、どのような対応をしていけばよいか、日々悩んでいましたので大変ありがたかったです。
障害がある子どもを「LDの子どもはこうだ。アスペはこうだ。自閉的傾向の子はこうだ・・・」と、ひとくくりにされがちですが、言語性のLDでも、合う対応とあわない指導がありますよね。お話の中で、「この子には・・・」と言われて話されていたので、私をはじめ、今年度初めて軽度発達障害を担当された先生方にも、とてもわかりやすかったと思います。
その子どもに合う教具の工夫も大変参考になりました。すこしまねしてアレンジしてつくってみようと思います。(長門市M教諭)
とてもアットホームでいい会でしたね 楽しかったです。
専門の方は授業をしたことがない。日々担任するものは、たくさんの仕事に追われて なかなか勉強 できない
専門家と担任の間をつなぐ 架け橋のような実践であり、研修会だったと思います。ありがとうございました。(萩市M教諭)
こんばんは。先日は大変お世話になりました。
非常に価値あるお話でした。
妻も参加し、感激しておりましたよ。
また時間があるときは参加させてください。
※ まだまだ勉強の足りない自分を反省いたしました。
心があたたかくなる研修会でした。ありがとうございました。
一人の子どもが心地よく学校生活が送られるよう、
田中先生を核にして、周囲の子どもたち先生方が
ごく自然にかかわっておられるのだな・・・と感じました。
学校は社会性を磨く場という一面もありますが、
それを前面に出しすぎると、現実の生活と乖離した
学校だけでしか通用しない世界であったり、
生活が妙に苦しく、他者の短所に目がいきがちな世界であったりする
恐れがあるように思います。
もちろん、厳しさを体感することも必要です。
しかし、その強要がマイナスの教育効果を生んではいないか、
常に反省しながら子どもとかかわる必要があると思います。
そのためには、すべての子どもに対して、
「あなたのために、こんな方法はどうかな?だめかな?」
と実践と確認と反省を繰り返す教員であり続けることが必要だと思いました。
自分自身の仕事への取組をふりかえるきっかけとなりました。
ありがとうございました。 (長門市H教諭)