第36回 子どもの学びを創る会

日 時 2010年6月26日 13:30〜16:00
場 所 長門市物産観光センター

テーマ
どの子も「わかる」国語授業づくり
ー言語活動の設定意図とその方法ー

    話題提供 長門市立深川小学校 木原 剛柔先生
    講師    長門市立仙崎小学校 重枝 謙二 先生

日程
13:30〜      開会行事
13:40〜14:25 話題提供 「登場人物の心情を追求しよう!〜語り手の視点を中心に〜

14:25〜14:55 Q&A
15:10〜15:55 協議
15:50〜16:30 受指導

話題提供者は長門市立深川小学校の木原剛柔先生でした。タイトルは「登場人物の心情を追求しよう!〜語り手の視点を中心に〜」でした。ごんぎつねをメインにしながら,作文(日記)指導と物語文を関連付けた実践の紹介でした。
Q&Aでは、作文指導の具体的なあり方について話題が集中しました。国語の授業と作文の指導を連動させながら、子どもたちの表現技能を高めていこうとする木原先生の意図が分かりました。
また、語り手の視点を押さえながら物語を読み取っていくことの意義を話されました。物語の構造にまで踏み込んで読ませていくという提案でした。
それ以外にも、単元計画や物語の中でどの部分を取り上げるのかといったことが話題になりました。
協議では、物語を読み取るための指導として、視点との関わりが話題になりました。
初発の感想をどう扱うのかというのも大変面白い話題となりました。木原先生は、「ごんは幸せだったのか不幸だったのか」という初発の感想を書かせました。
この学年でどんな力をつけたいのかという見通しをもって指導することの大切さが語られました。
指導講話では、長門市立仙崎小学校の重枝教頭先生から協議で出た話題にも触れながらお話しいただきました。
気持ちばかりを考える授業でなく、言語活動を充実させる授業の大切さをご自分の実践を紹介しながらお話しくださいました。紹介された金子みすゞの詩を使ったご実践では、まさに教師が学ばせたいことを子どもが学びたいことに置き換えながらの授業となっていました。
新学習指導要領の実施を前にして、多くのヒントをいただきました。
参加者の感想
自分の考えをもって単元構想を考え、子供につけたい力が明確になっている木原先生の実践に感動しました。
その熱意にきっと子供たちもついていこうと頑張っているのでしょうね。
つけたい力が何なのかをよく考え授業を組み立てていく大切さを学びました。
ありがとうございました。
昨日の研修会でもそうですが、教師の学ばせたいことと、子どもの学びたいのつなぎが大切なポイントだと思いました。
また、教師の学ばせたいことが、本当に子どもの将来に役立つものかも考える必要がありますね。
自分のクラスの子どもたちは、対人関係に不安を抱いて日々を送る子が多くいます。
そんな子達を、個別に支えると同時に、こうしたよりよい授業を提供していくことが大切かな・・・
と考えています。
昨日はお世話になりました。
とっても元気がもらえる会でした。
木原先生の5年目にしての真摯な学びに大きな刺激を受けました。
また、重枝先生のお話を聞くのは初めてだったのですが、とても分かりやすかくもっと聞いていたいと思いました。
これからの国語の授業のあり方を示してくださり、教室でもあのような実践をめざしたいと思いました。