第35回 子どもの学びを創る会

日 時 2010年5月29日 13:30〜16:30
場 所 長門市物産観光センター 研修室2F

テーマ
ユニバーサルデザインの考えを取り入れた授業づくり

ーここの学習スタイルを生かした学びあいを通してー

  話題提供者 関本 清子先生 (山口県立宇部総合支援学校)


日程
13:30〜13:40 開会行事

13:40〜14:30 話題提供(関本先生)
14:45〜16:30 協議

最初に軍手を使っての作業から入りました。軍手を使ってアジサイを折っていきます。指先が不器用な子の気持ちを体感すると共に、日頃先生の指示がどれだけ多いのかを体感しました。マイナスの聴覚情報がどれだけ子どもの作業を邪魔しているのかがよく理解できました。
教師の意識改革の重要性をお話しされました。教師がやりたい授業ではなく、子どもサイドからの授業改善が必要だということです。
ユニバーサルデザインの考えを取り入れた授業とは、「特別な指導や支援を必要としている児童だけでなく、学級すべての児童の幅広い興味・関心や学力等に対応し、多様な学びを可能な限り保証できる授業」との定義がありました。
全体協議の様子です。
@最初は以下のような質問が出ました。
・学習スタイルチェックシートの説明
・授業の実際の様子について
・学習グループ毎による評価規準について
・過程による達成感や満足感はどうなのか

一つ一つの質問に、関本先生は丁寧に答えてくださいました。

A学級の“気になる子”への支援や授業づくりについて参加者された方同士で、たくさんの意見が出されました。
参加者の感想
今日は,日頃の具体的なお話が聞けてとても良かったです。先生方が困っておられること,その中で何かを見つけて,ちょっと光る実践をしておられることを知り,かなり勉強になりました。
ユニバーサルデザインの授業というと,何か特別なことと思いがちですが,今までも『みんなに分かる授業』をめざしていたはずです。クラスの子ども一人ひとりを頭に思い浮かべて,みんなに分かる工夫をしていくことが大事なのですね。原田先生が言われるように,   この授業でこの単元で何を学ばせたいのかが根底に要りますね。教材研究も欠かせないと思います。
「特別支援教育と教科教育のコラボ」…8月が楽しみです。
個々の学習に向かう意欲を育み,個人を育てることが,集団の学習の質の高まりにつながるということは重要だということを日々感じています。
その時に,一人ひとりの学びをこの教材では,どうつくっていくか,そのための教師の工夫・方法が様々あれば,子どもと教材の関わりをつくられるということが,改めて分かった気がしました。
その反面,教材の特性を教師が見取る力は,やはり重要で子どもがどのようにしたら興味をもつか深い教材研究と子ども理解をもとに自分で授業を組み立てていく力も合わせてつけたいと思いました。主体的な学びをする子どもをどう育てていくか,とても本質的な内容で大変有意義な会でした。ありがとうございました。
たくさんの話が聞けて良かったです。
色々な意味で元気をいただきました。
ありがとうございました。
多人数の一斉授業だからこそ,ユニバーサルデザインの授業が必要なんだという一言が,すとっと心の中に落ちました。(一人ひとりを見取ることの大変さゆえに毎日難しく,全部やってられないという思いから)
子どもがもっている悩み一緒に整理して一つ取り組むことを(一応の期限つきで)決めてやること(あくまで子どもの自己申請です)が,小さな明日への意欲につながるのかなと思って取り組んでいるところです。
今日はありがとうございました。
ユニバーサルデザインは初めての話だったので,とても新鮮でした。授業におけるユニバーサルデザインということを,これからまた気をつけて研究していこうと思います。
教科が国語で「詩」ということでVARKが活かせたのではなかったかと思います。特別支援教育の国語の基本(私が気を付けていること)で「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく取り入れることだと思っています。そのためにイメージに湧きにくい子どもたちに視覚支援が大切になってくるのだと思っています。今日は貴重な時間を過ごせてうれしく思います。ありがとうございました。
今日は大変勉強になりました。遠くから来た甲斐がありました。現在通級指導教室を担当していますが,自分が担当している子どもの学習スタイルに合った指導を目指すと共に校内の先生方にも是非伝えてユニバーサルデザインがメジャーになるといいなと思います。
初めて参加し,先生方がとても活発に話されているのが,とても刺激になりました。
また是非参加させていただきたいと思います。ありがとうございます。
8月21日は是非来たいと思います。
学習スタイルはとても参考になりました。
実態を考えると取り入れていくことが難しいこともありますが,VARKスタイルや種々のユニバーサルデザインを実践していく必要があると感じました。
子どもの実態や苦手なことをとらえていくことがすごく大事だなと思いました。
原田先生が言われたような実態が私のクラスにもあり,活動に参加しない子に焦点をおく活動にすると活発な子が逆にだれてしまって間延びしたりというのが最近の悩みで,いかに効率よく全員がフルに活動できるのかという点でユニバーサルデザインが大切だなと感じました。研究してみようと思いました。
「ユニバーサルデザイン」について,今まで考えたことがありませんでしたが,今回関本先生のお話を伺って,できることがたくさんあるのだと思いました。
 子どもたちに合う支援を考えて,実践していきたいと思います。
 萩市から参加させていただきました。
 ユニバーサルデザインの授業,とても魅力的で今まで自分のしてきた授業を整理し,これからの指導の中で役立てることができそうです。
 長門市の先生方の気さくな話合いの中で,とても新鮮な気持ちで聞くことができました。ありがとうございました。