第27回 子どもの学びを創る会

日 時 2008年8月10日 13:30〜16:30
場 所 ルネッサ長門(中会議室)

テーマ
授業改善“活用型”授業を創るU
−授業創りのポイントと子どもの活用力−


   講師 伊藤 幹哲先生 (附属山口小学校)

わくわくトーク
 アジアの中の日本教育 -今、日本の子どもに育てたい力-
話題提供 JJS(ジャカルタ日本人学校)原田健一郎先生

日程
13:15〜13:30 受付
13:30〜13:40 開会行事

13:40〜14:30 指導講話
14:30〜15:00 Q&A
15:15〜16:20 わくわくトーク
16:20〜16:30 閉会行事

 今回は、「授業改善“活用型”授業を創るU」ということで前回と同じテーマでの会でした。
 新学習指導要領の全面実施を前にして、それだけ関心の高いテーマだと思います。
 講師は、附属山口小学校の伊藤幹哲先生です。
 算数授業を通して、子どもの学びを追究されてきたご実践はどれも分かりやすいお話でした。
 Q&Aでは、たくさんの質問がありました。
 特に話題になったのは、授業の中での教師の「立ち止まり」とは何かということでした。
 わくわくトークは、ジャカルタ日本人学校に勤務されている原田健一郎先生のお話です。
 ジャカルタの教育を語っていただく中で、日本の教育を改めて見直すヒントをいただきました。
参加者の感想
前半の伊藤先生のお話についてです。
算数科は、特に教科書に沿って教えていくと、教え込みになるところがあります。(私の場合ですが)
教科書を使いたくないところ(教科書に答えがある場合)では、「絶対に教科書を見てはいけない」などと子どもたちに言って、どこか窮屈な授業になりがちです。
その点で、伊藤先生のお話では、教科書も見たい子は見るということで、制限がなくていいなあと感じました。
子どもたちにとっても、教えられるのでなく自分たちで見つけていくという感じがして楽しいだろうなあと思いました。

しかし教科書を直接使わない分、どんな発問にすのか、という点が重要で難しい問題だと思いました。
発問の内容については、・・・勉強ですね。

後半の原田先生のお話です。
久しぶりにお顔を拝見できて、よかったです。
当たり前ですが、異国であっても日本人学校では日本国内と同じように教育が行われている、又は行おうとしていることを再認識しました。
一番印象に残った話は、日本人はいろいろな面で守られているという話です。
私自身も「自己責任」についての認識を厳しくしなくてはいけないと考えました。

伊藤先生、原田先生、貴重なお話をありがとうございました。(市外S)
伊藤幹哲先生の指導講話では、算数科における子ども達の主体的な学びを創るためのいろいろな手がかりを学びました。授業において「立ち止まる」という意味についていろいろな話も聞くことができて、よかったです。なぜ、立ち止まるのか、すべては、子どもの目線に立って子どもの思考や思いを第1に考えていこうとする教師の姿勢であり、自分のこなすだけの授業姿勢を反省し、一人一人の考えや学力の向上を大切にしていこうとする気持ちを再度沸き起こさせてもらったように思います。子ども達が、考えたくなる授業、追求したくなる授業をこれからしっかり考えていきたいと思います。忙しい毎日を送る今、伊藤先生のような、大胆な発想や単元構想能力がうらやましく、お手本にしたいと思います。私もがんばらなきゃと思う貴重なお話をありがとうございました。(市内I)
藤先生の、「一つの道がだめになっても違う道を探せるような力を育みたい」というお話になるほどと思いました。
 特に自分は思考力・判断力・表現力を身につけるという部分での実践が足りないのでとても参考になりました。
 同時に伊藤先生の真摯に実践を作り上げていく姿はとても大きな刺激でした。

 また、原田先生のお話はとても興味深く聞かせていただきました。
 日本では考えられないような苦労がたくさんあるのだなということが実感をもって分かりました。
 安全管理やセキュリティの問題もさることながら、PTA総会が紛糾するという話は驚きでした。
 異国の地だからこそ協力し合えるのかと思ったのですがそうではないのですね。
 過酷な環境下でも子どもを見る目は変わらずに実践を積まれている姿が学びでした。(市外Y)