1周年特別セミナー

 6月24日の一周年記念特別セミナーでは、附属山口小学校の研究部長として県内外で活躍されている山邊文洋先生をお招きしました。
 「子どもの学びを支える学級づくり」というテーマで“聴き合う”ということに焦点を当てたお話に、参加者の方も大満足のセミナーでした。
 (下に感想を載せてあります。)

 40人の子ども達が教室で学ぶ意味を考えるために最適の本(「友達」ロブ・ルイス著)を紹介されていました。
 発表プレゼンテーションでは、授業の様子映した動画も流され、、山邊学級の学びの姿が具体的によく分かりました。
 山邊先生は骨折して車椅子という最悪の状態にも関わらず、この日のために資料やプレゼンを用意して長門までやってきてくれました。
 いつもの例会よりも多くの参加者が詰め掛けました。
 山邊先生の実践を交えた具体的な話に参加者もただただうなずいていました。
 下に感想を載せてあります。
 参加者の感想
 昨日は大変勉強になりました。 山辺先生のお話を聞いていて、実践に対する意識を高めるとともに、意識を変革させていく必要を感じました。行って良かったなと思っています。また、参加させてください。
  時間の都合で途中からしか話が聞けなかったのがとても残念でなりません。ただ、一番感じたのは、よく教育は愛だとか言われるけど僕には、今まで言葉でしか入ってきませんでした。でも、今回の山辺先生のプレゼンを聞くとやっぱり教育は愛だと感じました。どの子の可能性も信じてやるどの子も同じように大切にしてやるそんなことは、分かっているけど実際にできる人は少ないと思います。それができる山辺先生はすごいと改めて思いました。先生がおっしゃるとおり方法は真似できるけど子供を信じる気持ちがないといくら同じにやっても空回りするような気がします。今年の僕のテーマは一人ひとりを好きになる(信じる)です。昨年、今ひとつ好きになりきれなかったさみしさからです。でも、十分じゃありません。山辺先生のお話を聞いて、もっともっと好きになる努力をしなくちゃと思いました。もう一回学級経営を見直したいです。
 別の話になりますが、山辺先生のお話を聞きながら「子どもの学びを創る会」というのは、いまさらながらですが、いい名前だなと思いました。子供を大切にしようという思いが伝わってきます。いい先生に共通する条件のような気がします。山辺先生からも、この会に参加されている先生方からも、ちろんこの会を立ち上げた先生方からも感じる共通した思いです。
 附属に行かれても、おごることのない心があのころの山邊先生の心だったのが,すごくうれしかった。話しながら、ウッとつまるのですよね。1年の教材だった、「ずっと、ずうっと大すきだよ」の学習の前に犬の話で、二人で、お互いウルウルしながら話したのを思い出します。
 子どものことを一生懸命思うがゆえに、その子の育ちが見えたときに感激してしまう。思い出しては感激してしまうのがわかります。
「底辺の子」といわれている子どものことを、常に見ようとして、良いことも悪いことも学習と考えられる山邊先生がすごいと思います。

 自分がもっとも大切だと感じたことは教師の構えです。どうしても学習内容を教えるということに意識が向いてしまいます。理屈ではわかっていても、つい教え込みの方向へ向いてしまうのです。でも山邊先生の話をお聞きして、たった一日ですが、子どもの発言を穏やかに聴けたと思います。正解とはちがうな・・・、そんな答え予測してなかったな・・・という発言に対してもじっくりとその根拠を聴こうとする自分であったと思います。とりあえず、土日に時間があるたびに、先生の資料を読みました。これから、書かれている内容が自分にとって当たり前のことになるように、しっかり確認しながら子どもたちと向かっていこうと思います。超多忙にもかかわらず、本当にありがとうございました。
 学級の中で良いことも悪いことも話せる環境は、学習の中でも話し合いができ、みんなで解決する力が育っていくのですよね。みんなで何とかしようと思って。
 聴き合うということに焦点を当てられてのお話が大変分かりやすかったです。特に子どもの発言をどのように価値付けるかというところが参考になりました。
・教師は子どもが気づいていないことを価値付ける

〜しようとしているといった意欲面からでも価値付ける
「首をひねっていた」等小さなことから教師が価値付ける
 明日からでも自分の中のかまえとして実践していきたいと思いました。また、話せない子にはその原因を見取り、その子が変われるきっかけをつくることが大切だということもわかりました。自分の学級を見直すよい機会を与えてくださってありがとうございました。私も、山邊学級のような聴き合える温かい雰囲気の学級づくりを目指したいと思います。
 形を単に真似るのではなく,本質を理解して取り組まなければ,目的から離れていってしまいます。山辺先生に示していただいた,「こうするために」ということを常に考えながら,これからも一生懸命取り組んでいきたいと思っています。
 芝田校長先生のおっしゃるように,形は真似できても,センスまでは真似できないと私も常々思っております。山辺先生は,私にないセンスを持っておられて羨ましいです。
  1時間以上あったと思うのですが、時間があっという間に過ぎていきました。お話を聞いて、なるほどなるほどと、うなづくばかりでした。何気ない教師の1つ1つの行動にも、理由があるものだと改めて教育の深さを感じました。初めの「しんのすけくん」のお話でも、はっとするものがありました。現在の担任の学級にも、誰とでもトラブルになってしまう子どもがいます。どうしても、その子どもへの指導が中心になっていました。それも必要なのだと思いますが、お話を聞いて、その子どもを取り巻いている学級の子どもたちが、その子どもを受け入れていたのかなあ、ということが気になりました。固定観念でその子どもを見ているようなところがあったと思うのです。学級の全員が、一人一人を認められる、そういう学級を作っていかなければならない。そのために何ができるかなあと考えました。
 現在3年生39名の担任です。素直な子どもたちですが、幼くて争いごとも多く起こります。しっかりいいところを褒めようと思っていても、叱る機会が多くなりがちです。その点で、「意欲から褒める」という視点は本当に新鮮でした。昨日から実践しています。
 いただいたレジメをこれからも見直しながら、残り少ない1学期を少しでも子どもたちにとって実りのあるものにするためにがんばってまいります。
 ちょっと行き詰まっていた状況を変えられそうです。ありがとうございました。
  山邊先生のお話には,愛があります。納得・共感することが多くありました。過去,信じている子どもに嘘をつかれ,裏切られたこともありましたが,信じ抜くことが大切だと思いました。いつか,教師の思いが伝わると思います。子どもたちの前では,嘘をつかないようにしたいと思いました。
 一生懸命に生活し学んでいる子どもたちの内面をしっかり見てやること,そして認めてやること,さらにじっくり語り合うこと,先生から学びました。今の学校に足りないところかもしれません。
 子どもたちをしっかり見て,じっくり語り合うことなかなかしていないのが現状ではないでようか。
 きてよかったです。ぜひ,またお話を聞かせてください。