作って、乗って‥楽しんで!   
初めての船作りのすすめ
John Spencer設計のFirebugという親子で一緒に作って、乗って、楽しむためのヨットです。NZやAUSではセーリングクラブや学校などグループで作ったりしているそうです(Firebug 協会のニュースがあります)。この協会の目的は、ボートを始めて作ろうとしている人に安心して完成まで辿り着け、その船を使ってセーリングを覚えようとするためにあります。費用を低く抑えてより多くの人にボート作りとセーリングを楽しんでほしいというデザイナーと協会の思いが込められています。

私の永いジュニアー活動との関わりのなかでこのヨットは、ジュニアーがセーリングを始めるに適していると思いました。
ジュニアが一人で乗るだけでなく大人も乗れますし、同乗して楽しむことができます。ですから2艇で並走しながらや1艇のデッキに並んで走らせながらセーリングを教えることが容易にできるわけです。小さいかつ小さ過ぎないサイズなのです。全長2.4x最大幅1.2m、約40kgの重量で勿論カートップOKです。ただセールエリアは4.5uありますから沈は簡単です。Fiirebugでは Could capsize(Laser style) と書いてあります。自作用だから、初心者用だからセーリングに関してはもう一つ‥というものではないのです。日本では普及のないCherub、Javelin等の限定級ディンギーのデザインで名を馳せたSpencerならではの初心者向けディンギーなのです。慣れれば沈はジュニアには面白いだけのことですし(特に夏場では),セールにはリーフポイントが付いています。が、まだ使ったことはありません。ただこのヨットの特性をうんぬん出来るほど乗ってはいませんからこれから乗り込むにつれデザイナーのねらいが分ってくると期待しています。

協会ではたとえセーリングをしなくてもここで手にした自信と情熱をさらに大きな多種(釣りボート等)のボート作りに生かして欲しいとも言っています。
ボートの製作初心者のためにいろいろな工夫がなされています。
工法は他のページで紹介しているカヌー・カヤック製作のS&G工法ではありません。モールドにストリンガーと外板のための合板を接着剤とねじ釘で組み付ける一般的な作り方です。一般にこれが結構難しくて艇体が歪んだり、強度が不足したり、重くなり過ぎたり‥いろいろ問題がでてきます。設計図を買った人でどのくらい完成まで辿り着けたかはあまり資料がありません(普通10%ぐらいといわれています)が、このFirebugはデザイナーの狙い通り飛びぬけて高いそうです。個人の趣味で作る場合だけでなくセーリングクラブや学校等の団体活動の一環として作って・乗って‥Build a boat and learn to sail‥が盛んだからといえます(一般にはヨットもカヌー・カヤックもキット購入が多いようですが)。

図面とセールは協会(http://www.firebug.co.nz)から購入しました。
協会Bugnews(http://www.firebug.co.nz/news.html) 25号に#840のちょっとした記事と写真が載っています。
詳しくは Firebug のページをを見てください。

 


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