( 2015年 )7月20日〜8月4日   第2次スイス登山・旅行               @

 昨年(2014)のアルプス登山シーズンはヘルンリ小屋の100年目の立替工事により閉鎖されていたが、今年4月にツェルマットのアルパインセンターに英文メールで問合せたら、5月にはこれらの全容が解り、続いて7月14日にマッターホルン登頂150周年のセレモニーを行い、小屋開きをすることをつかんだ。早速、マッターホルン登山を第一に2,3週間の登山・旅行計画を立てた。
 今度はツェルマットに1週間、グリンデルワルトに1週間の基本設定して場合によっては延長、又はシャモニーへまで遠征することも考えて、帰りの飛行機便も1ヶ月フィックスオープンのチケットにした。
 2014年7月に初めてのスイスアルプスに続く道程である。昨年の天候不順を念頭において、途中の2,3日は現地でホテル宿泊予約をして行動日程をを自在に変更するつもりであった。出発までに胸に秘めた思い(イメージ)の半分も達成できたら良しの思いである。
 また、昨年の学習効果によりチューリヒでの宿泊なしで、その日の内にツェルマットに到着できる飛行機便にした。イスタンブール経由で16時間と乗継時間2:55の長旅である。ああ「シンドー」であった。

 空港ターミナルとチューリヒ空港鉄 道駅(地階)は棟続きだが、昨年のように右往左往して駅のホームにたどりついた時とは異なり、ホームの近くまで来たが、入管で時間をくって予定の11:40発に遅れ、次の12:40発にも間に会うか時間がない。チケット売場が見つけられない、乗車ホームはどこか、またまた聞きまくり、昨年の学習効果は通用しない(忘れている)。ドタバタのスタートである。後は列車の乗り継ぎだけである。Vispで乗換え時、日本でビジネス英語を教育しているスウェーデン人と出会い、少し会話(片言日本語)してストレスを発散した。16:35にツェルマットに到着、見慣れた風景である。ここからは迷わない!


ツェルマット

7/21(火) 晴れ

 17:15 ホテル着、予定より2時間遅れ。部屋は206(エレベータなしでBagを持ち、でも2階ならいいか?)、だが(英国式second floor)は3階である、重たいBagを引き上げた。だけど思いもよらないことがあった。部屋からマッターホルンが一望できるのである。正に奇遇!
 ホテルでチェックINした後、Zermatt Alpin Centerへ事前に予約申込していた登山について確認しに行く。 7/23(木)AMに天候不良の場合、携帯へCallするとの話で、ここを後にする。明日からの行動計画に備えてCoopで昼食(行動食)を買い入れする。

ツェルマットの玄関駅

ツェルマットの中心街 バーンホフ通り

ホテルのベランダから一望でき

ベランダから夕暮れマッターホルン

7/22(火) 晴れ

 7:30 Breakfast を腹に一杯後 今日は高度順化の為に、ブライトホルン4164mに登るのだ。
 始発乗り場はシュヴァルツゼー方面と同じシュルーマッテン・リフト乗り場からリフトとケーブルを乗り継いでKi.Matterhorn 3883mまで約45分で上がります。
ケーブルの中で上着を1枚着込む。到着して西側にマッターホルンが望めるが少々イメージが違う!。
 ここからはこんな姿なのだ。次第に雲が沸いてきて午後には完全に見えなくなった。
 10:10より登りはじめてから途中アイゼンを装着して、約2時間でブライトホルン頂上に立った。12時前ぐらいより雲がでてきたが、ツェルマットの谷筋と線を引いて東側に連なる山脈の4000m峰はなんとか望めるぐらいだ。

 ブライトホルン Braithorn、4146m

クライン・マッターホルン ケーブル駅

Breithornより見たマッターホルン

Breithorn頂上からモンテローザ4634m

Breithorn頂上からオーバガーベルホルン
 


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ツェルマット

7/23(木) くもりのち晴れ
 今日は午前中はホテルで待機することになっている。電話がなければ、予定どうり明日マッターホルン登頂への道程である。決定か延期はすべてお天気次第です。
 持参したタブレットでツェルマットの明日の天気予報を見る限りよさそうだが、 Ki.Matterhorn 3883m の天気が基準になる。今日はヘルンリヒュッテまでの行程なので、ちょうど 12:00に出発して、リフト終点のシュヴァルツゼーの周辺の湖を散歩しながら持参の昼食を食べるのだ。そこから2時間も登れば宿泊地のヘルンリヒュッテに着く。
  
 PM 3:30 ヒュッテに着いて受付をして、そこで明日登頂するという日本人に出会った。50歳過ぎの東京の方だったが、2日前にブライトホルンハーフトラバースのテスト登山をしたそうだ。夕食までに時間があったのでヘルンリ稜取り付きの最初の岩壁を50mほど1人で登ってきた。こんな程度のクライミングかと・・・・。
 PM 6:00 ガイドと面会、 PM 7:00 ヒュッテの夕食である。スープにパンと、豚肉の棒切煮込み、マッシュポテト、グリンピースの煮込みを一皿に盛った料理だった。山小屋だからこんなものか! でも、これは小屋の定番メニューのようだと聞いたことがある。
 始め指定された部屋のベッドは2段ベッドの2階だったが、下が空いているようなのでChangeしてもらった。Why 夜中にトイレに行くときに落っこちそうだったから!。 就寝はようやく薄暗くなった9:00過ぎである。


シュヴァルツゼー湖畔の礼拝堂

湖畔の高山植物

シュヴァルツゼー(黒い湖)2583m

シュヴァルツゼーからダン・ブランシェ4357m
7/24(金) 晴れ夕方一時雨
 03:00 目覚し時計にて起床。03:15朝食後はすぐに登攀具を身につけてあわただしい、次々に出て行った。
03:40 ヘッドランプをつけて出発、最初の壁で順番待ち、それから息が切れるぐらいのスピードで登行していく。ようやくソルベイ避難小屋が見える頃には夜が明けていた。2、3箇所ほどフィクスロープが張られてあったが、それほどでもない。 途中、2回ほど先行の登山チームの順番待ちなどでタイムロスあり、ソルベイ避難小屋に着いたのは 06:10 であった。 2H30M後続の日本人Guest チームも10分後の出発で06:20 にここに着いた。
昨晩の打合せでは、携行する装備チェックと登行予定タイムスケジュールなど ・・・・。 その他の条件などなかった!
 そこで、思いもよらないガイドから言葉を聴く、UP or DOWN 、You下降が6H かかる?
ここからのやりとりは思い出すだけで Why ?になる・・・・、実はここでザイルを解いてガイドを I cut you. 心境だった 。

(今年から登攀条件が厳しくなった or システム変更?)
・テスト登山が必須でなくなったが強く Recommendだったが拒否した・登行タイムが厳しくなり 500m/45M の登攀能力有する等の条件
 これも無視・軽視した? (※自分の想定範囲では AM4:00発 PM3:00迄に下降、とにかく納得いかない!)
                                             英文Emal

ソルベイ避難小屋

新築開店のヘルンリヒュッテ

ヘルンリヒュッテ3260mから
マッターホルン4478m

振返って見たマッターホルン
7/25(土) 晴れのち一時雨

 07:30 今日も規則正しく4日目のホテルBreakfast 変わり映えしないメニューだが、しっかりと食べジュース類で水分も供給、外出するのだ。
 昨日のことは一時忘れて、次の移動予定地までの行動計画を練り直す必要が生じた。新たなチャレンジと欲求不満を解消するためのターゲットが、今の自分には必要なのだ。これは明日中に考えればいいことなので、今日はとにかくトレッキングに出かけることにする。
  昨年は雨くもり空の中、スネガからブラウヘルド迄歩いて登り、そこからツェルマットまで歩いて下りたのだが、四方周辺の4000m級の山々は眺めることもなく期待した風景ではなかった。
 
 でも、今日は天気もよく、ガイドブックのコース案内と略図マップを見ながら希望に夢を膨らませる。5つの湖を巡るコースにしよう。右図 赤線ライン ちょっと遅めの10:00 にホテルをでてスネガー行きの登山電車と、その上のブラウヘルドまでリフトで行ける切符を買えるのだが、 私の英語が悪くClerkはスネガまでの切符に変更しようとした。
 NO ・・、 「 ・・・・change ・・・・?」  「私の質問はスネガでケーブルを乗り換える のですね?」だが。
 次にリフトに乗換え時、先に女性がリフト内に座っていて次のリフトにしようか少し躊躇したが思い切って声をかけて見た。 「May I ・・・・・・」「・・・・・・」 それから数分ですが英語での会話。 「I’m living in Zematt」には「えぇー」想定外の返事にしばし?・・。 逆にツェルマットはどうですか?と聞かれ It's Great!。

 ブラウヘルドに着いた。ここからリッフェルアルプまで、さあもう一度地図をチェックしよう。 楽しいトレッキングの開始だ。赤い線で示す谷を周遊するコースである。 時間は充分にある。夕方20:00までにツェルマットに戻ればいい!。
 


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ツェルマット

 7/25日(土) ブラウヘルドからロートホルン3103mまで登り一休み、ここら辺一帯は羊の放牧場でもある。しばらく歩いているとチョコチョコ走り回る小動物を発見、近づいていってパシャ・・なかなかすばしこい。始めてお目にかかった高原の人気者マーモットである。
 高山植物というと一面のお花畑を想像するかもしれませんが、ここではすべて羊、牛のえさである。羊も牛も根こそぎ食べたりはしないので、周辺には適度にこの動物の排斥物により栄養がいきわたり、自然界の循環作用で保持されるのであります。
 色とりどりの可憐な花が目を和ませてくれる。アルプと呼ばれる場所もここら辺まで。もう少し上部のオーバロートホルン3415mまでいくと前方がひらけ、この周辺で最大級のフィンデルン氷河が目の前にせまってくる。


羊の放牧、無心に草を食んでいる

高原の人気者 マーモット

フィンデルン氷河

フリュアルプ付近より
リスカム 4527m ブライトホルン 4146m









ブラウヘルドからリッフェルアルプまでトレッキング(緑線)中に下記略図のとうりの山容と湖が望めます。
  

グリュン湖とリンプフィッシュホルン4199m


グリュン湖畔 (遊泳許可地)
家族連れの水遊び


シュテリ湖とマッターホルン4478m


ダン・ブランシェ 4357m


前方の景色に溶けこむハイカー

オーバ・ガーベルホルン 4063m

見晴らし台からMH

ツィナールロートホルン 4221m

見晴らしのベンチ (4ヶ国語表記)

ヴァイスホルン 4505m
  

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ツェルマット

7/26日(日) くもり午後から晴れ
 7:30 Breakfast 後、ポッカリ空いた7/29日(水)までの4日間、ツェルマット周辺のトレッキングは昨日充分に満喫しており、また昨年来に続いてでもあるので、もう充分な気持ちである。 そうだ、ここからシャモニーに行こう!。(まったく考えていなかったわけでもない)
 ハウスキーピングの間、近くの公園でビールとサンドイッチで昼食をした。教会の前の小さいけどきれいな公園は安らぎます。 午後ホテルに戻って検討しよう。

 シャモニーでのホテルの宿泊予約はしていない、モンブラン登山の拠点となるグーテヒュッテかテートルースヒュッテの予約ができれば可能性あり。 昨年の学習効果より、登山予定日の3日前から宿泊キャンセルがでることも知っている。早速、タブレットで調べるが、グーテヒュッテは7月末迄、予約不能の状態?で、テートルースはできそう。 だが、登頂前日にテートルースヒュッテに宿泊できても、モンブラン登頂してその日中にシャモニーまで下山するのは容易でない。登山基点から標高差2427mもある。
 なぜなら登り7H以上、下り5Hとしても、しかも下山用の登山電車・ケーブルの最終に間に合わないだろう?

 そこで、テートルースで2泊予約することを考え、Webでの予約が不可だったのでEメールで申し込んだ。1時間後に返信があったが、宿泊3日前からは「電話のみ」と、つれない返信メールであった。 さあ困った、電話で話すと「キチンと伝えて受け答えする英語力」はまだ自分にはない(増して相手はフランス語圏だ)。 ホテルの管理人に依頼したら、気持ちよく受けてくれた。
 これで7/28、7/29のシャモニー遠征が決まった。
 
 
ベンチに寝そべったままの位置で
マッターホルンが望めます。


公園の花はいつも咲き誇っている

教会の鐘が30分おきに
心地よく聞こえます

前々日夕の麓の雨が4000m
以上では白く雪化粧している

7/27日(月) くもりのち晴れ
 今日は7/30(木)からの予定地グリンデルワルトへボストンバッグに荷物を整理して先行して駅留め預けにして送ります。
これで、明日から2日間はザック1つでシャモニーで行動できる。今日も昨日に引き続き予定なしなので、ツェルマットから鉄道駅2つ北のランダまで昼食と果物を持って散歩に行くことにした。

 いちばん近い場所からヴァイスホルンWeisshornを見てみたいと思ったからだ。
ヴァイスホルンは日本人にはあまり馴染みがないようだが、ヨーロッパではマッターホルンよりも登攀も厳しく人気がある山だ。なぜって、この山の形(三角錐)がそうさせるのであろう。
  
 ランダ駅についてから、帰りの電車時間を確認した後、周りを見渡すがツェルマットの街並みとは違い、田舎のままという印象です。ヴァイスホルンの対岸側の村の中の坂道を上がっていくと、家並みが途切れるところから登山道になっており30分程登ると、見晴らしのいい場所でベンチがあった。そこで持参のサンドイッチとネクタリンを食べ、1組の登山チームに出会ったが、どこへ登るのだろうか?
 それっきりで、ケーブルもリフトもまったくなく静かなところである。しかも山が大きい。ツェルマット以外にもたくさんのトレッキング・登山ルートがあるのは地図を見れは明白である。喧騒なツェルマットと少し趣が異なるようだ。
 

ランダ駅(ランダまで自動車乗入れ可)

ランダからツェルマット方面遠望
ブライトホルン 4164m

          名峰 ヴァイスホルン Weisshorn

屋根カワラは薄切りにした石

ヴァイスホルン 4505m