![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/59/f0df221360c5f1529b42ac223bf07710.jpg)
(写真は、猿ヶ京関所資料館 )
昨日は、三国街道を永井宿から猿ヶ京宿まで歩き、猿ヶ京温泉に1泊、宿の温泉に浸かって
街道歩きの疲れを癒しました。![](m_0147.gif) ![](m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3f/ef/6e69956b47de52b1ae4570f6021a8aa1_s.jpg)
今朝は、宿の近くの「猿ヶ京」バス停から、路線バスに乗って、約10分、「たくみの里」バス停で
下車します。![](cars_train.gif)
「たくみの里」は、「三国街道」の「須川宿」でもあります。![](m_0151.gif)
「たくみの里」には、陶芸・わら細工・竹細工などの”手作り体験工房”や、そば打ち体験、
こんにゃく手作り体験などの様々な工房が点在します。![](m_0139.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/22/6644df706c5d237e1d4d49e2bbcc8997.jpg)
これらの工房は、「須川宿」の農家を改築したものです。![](m_0151.gif)
ここには、「道の駅 たくみの里」もあり、1日中過ごせる様なエリアになっています。![](cat_4.gif)
「須川宿」は、須川平と呼ばれる広い段丘面の上にあり、街道は、ほぼ直線で、中央を
水路が通っていました。![](m_0139.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/83/bf27e58be4ae7a60f159870a68e5cd1c.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/34/5067526267be5a90ff77acd052575fc8.jpg)
上の写真の現在の本陣宅は、明治初期の建物です。
宿場の中央には、本陣兼問屋と脇本陣が隣り合っていました。
1779年、脇本陣から出火、大火となり、隣りの本陣を始め、須川宿の大部分が焼失した
そうです。![](etc_fire.gif) ![](face2_shock_s.gif)
明治に入り、「須川宿」は、鉄道からも遠く、また、三国街道(国道)の直線化により、国道が
須川宿を外れてしまい、寂れる一方でした。![](m_0211.gif)
しかし、須川宿では、昭和59年から「たくみの里」造りを進め、町並み保存、周辺の素朴な
野仏巡り等を中心に、コンニャク作り等の体験型の施設を街道周辺に多数展開して
村興しを始めました。
そして、平成8年「三国街道須川宿」として歴史国道に指定されました。![](hakushu.gif)
宿場町のほぼ中央にある脇本陣跡は、次のの写真の「須川宿資料館」になっています。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/3b/f6592a08d0cf148d598cfbc429655c50.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/50/3959a4017d85288795153fa1bd58ea06.jpg)
資料館の門は、本陣の門を復元したもので、江戸時代の本陣の門柱や門扉を使用している
そうです。
内部はワンフロアーの展示室になっており、本陣の道具類の他、宿場町に関する古文書
などが展示されています。
(200円)(撮影禁止)
その古文書の一つ「須川新田町立て定書」には、須川に新田を造れば、その分の3年間は
年貢不要にする旨が書かれています。
定書には、更に、新田造成の人足に盗賊を使ってはならない、とあります。![](kuri_3.gif)
ということは、逆に言えば、NHK大河「女城主 直虎」の様に、盗賊を人足に使っていた、
という事なのでしょうかねえ・・・
![](kuri_5.gif)
また、展示室の奥には、本陣の上段の間が復元されています。![](m_0140.gif)
資料館を出て、たくみの里のメインストリート「宿場通り」沿いの工房や食堂などを覗きながら
歩いて行きます。![](body_walk.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/b2/36eef41488d73186f97fd85142e095e7.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6c/f9/bae29710846602f7622b44683b92685f.jpg)
「宿場通り」を抜けると緩やかな坂道になり、ここを下って行きます。![](m_0089.gif)
ここからは、三国街道を、昨日とは逆方向に、須川宿から猿ヶ京宿まで歩きます。![](body_walk.gif)
緩やかな坂道を下ったところに、「野仏巡り」の旗が立っており、その奥に写真の
「野仏(道祖神)」がありました。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/34/0be68d23a71ffc053a740a42d4a1d5f8.jpg)
野仏の先も下り坂が続き、これをどんどん進ん行きます。![](m_0089.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/06/c6/815b2fbed300849ee73e2fe9aa9b4ff1_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/66/93/4d57e2177c82eab1a791c648c93e0244_s.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/bf/0222c9d27fc699f9132e4477f542d634.jpg)
下り坂が終わり、その先は、途切れ途切れに現れる旧三国街道(中部北陸自然歩道)の
標識を頼りに、田園風景の中を歩いて行きます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/1c/5f/c80236c29f6d4918e992ce8c0c51e24b_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5f/ed/5ecd752c79ae76e6b43ac22e1b5d8841_s.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/5a/73ac03eaf59b59821931bc6298971f52.jpg)
やがて、赤谷川に掛かる「あいのわたし」橋を渡り、浅地集落に入ります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/43/64/67cdf5ee9c2ce0479d1cd4e8b61aaa67_s.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/9f/0b27105f23f01e50bb544dea2c42bb04.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/19/18/f43f32f454bbb7513adc8c1c8ca4c5bb_s.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/28/29a1faae5b0a3dcc10bf2fdb16f7f162.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/62/7552c5ea11dfc6b23d548c5b922ee294.jpg)
集落を抜け、急な上り坂を上って行くと、国道17号に合流しました。![](m_0090.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/2c/e3/0270602a9ccb004c19b013c452754fa3_s.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/59/dd/1d72b3590dff55b2182571da9054c89a_s.jpg)
国道17号を少し歩くと、左手に、「赤谷湖」(あかやこ)沿いの猿ヶ京温泉街までの遊歩道
の地図がありました。![](m_0140.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/62/6d/78226096c3679e9c09b61caad6b026fb.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/4c/8484917cd0d4ed9d9e93f4fc6c4a3afe.jpg)
遊歩道の地図の近くに、上の写真の「謙信のさかさ桜」(県指定天然記念物)がありました。![](kuri_3.gif)
これは、上杉謙信が、関東出兵の際、逆さに挿した桜の鞭が根付いた、と伝えられる樹齢
450年の桜の樹です。
地図に従って、赤谷湖沿いの遊歩道へ下りていきます。![](m_0089.gif)
ここから、赤谷湖の素敵な景色を堪能しながら、猿ヶ京温泉街までウォーキングです。![](body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/79/4e/d5e1ee2743edb10d0aa3d4491d9f6b5e_s.jpg)
赤谷湖は、赤谷川をせきとめた相俣ダムの人造湖です。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/93/2b16aef79939784d9b3982f3cdc70e28.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/9a/acbc6b406229712e2f54946f9759306b.jpg)
江戸時代には、三国街道は、この湖の底にありました。![](kuri_5.gif)
江戸時代からの三国街道沿いの笹の湯、湯島温泉は湖底に沈みました。![](m_0211.gif)
現在は、三国国境の山並みを湖面に映す静かな湖で、ワカサギなどの釣り場スポットになって
います。![](m_0140.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/0f/e2b53155b879f5931e5ca6aa46cf2467.jpg)
赤谷湖遊歩道を、ぐるっと半周回って、猿ヶ京温泉街を目指します。![](body_walk.gif)
こどもの日ということで、赤谷湖の湖面をまたいで、写真の鯉のぼりが元気に泳いでいます。![](cat_4.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/0f/a387d66cce5138639cfd376c922eec6b.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/0a/43d3eb53940d602be5bcc9391bd75e97.jpg)
次頁の写真の様に、赤谷湖の奥の上越国境の山々は、未だ雪化粧のままです。![](s2_sum_mount.gif) ![](m_0139.gif)
また、前方には、猿ヶ京温泉のホテルも見えて来ました。![](m_0140.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0a/33/7d6a328c4acc208ed05d63d0f595b239.jpg)
赤谷湖の遊歩道から、猿ヶ京の温泉街の下の崖の急な坂道を上って行きます。![](m_0090.gif) ![](http://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0141.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/5c/ae236ea7c38640a131537e869234aaa3.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/35/bf9198f1efc056559f9c2847c90d4808.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/b0/8123573a7926a88850c64f9803686952.jpg)
赤谷湖の遊歩道から、急な坂道を上り切って、猿ヶ京の温泉街に出たところに、次頁の写真の
「猿ヶ京関所資料館」がありました。
(300円)( 水・木休館 )
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/77/e44a763f3dd8d170274fe7e85126ec4a.jpg)
三代将軍家光によって設けられた関所の役宅で、役宅が現存するのはこの猿ヶ京関所だけ
だそうです。![](m_0140.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/eb/fb91d34bd70296622b9b6696745ae46a.jpg)
この役宅の建物を利用して、関所に常備されていた武具類、良寛の通行手形、新鮭の
献上手形、昔の旅の様子、猿ヶ京関所付近絵地図などが展示されています。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/4a/f72b3f49db3a2d86157215258c59f693.jpg)
関連資料で江戸時代の三国街道の旅の様子も知る事ができます。
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/ef/1c9c09973d74226579b7fd7b3ad40226.jpg)
資料館の係のオジサンが一つひとつ丁寧に説明してくれます。![](m_0140.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c2/896d7c109fc5328172ed4af8063af461.jpg)
(隠れキリシタンの稔侍仏)
![](cat_5.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/6f/68475522d960437cabf81d171688b186.jpg)
(良寛使用の通行手形)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/7b/0c4bf2517041cedc42434af9361922f0.jpg)
(草津温泉湯治女の通行手形)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/fc/40063b91a9c40184636035a412fcc70f.jpg)
(女通行手形)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/78/cc436d681d380fa3d5c481f73d24dadd.jpg)
(磁石)
三国街道には、宿場毎に、佐渡送りの重罪人を泊める牢があり、これは他の街道には無い
三国街道の際立った特徴でした。
そこで、ここの資料館の説明のオジサンに、猿ヶ京関所の牢屋について聞いてみました。
オジサンは、古文書の関所周辺の地図を見せながら、猿ヶ京関所の多くのスペースを牢屋が
占めていた話しをしてくれました。
また、佐渡送りのエピソードとして、長岡藩が佐渡送りの重罪人を護送中に、三国峠で雪崩に
合い、藩士は全員死亡、とうまる籠の中の重罪人だけが助かった、という事件もあったそうです。
資料館を出て、猿ヶ京の温泉街のメインストリートを散策します。![](body_walk.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/f1/ab2e7cb1e800e4f0b8093851d85a1cee.jpg)
温泉街のメインストリートの全体的な印象としては、寂れてしまっている感じです・・・![](m_0211.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/8f/031328a51e3712d1d638bdedbbc84edc.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/a0/673ca66e0004b16b2261d5df27eda9ef.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1c/59/3fbf74d1e295f2500eea9f0c1b0a7368.jpg)
町中には、足湯ならぬ、写真の様な”手湯”が点在します。
![](cat_4.gif)
手湯は、結構お湯の温度が高くて熱かったです。
![](m_0199.gif)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/5f/9e4e0d6477bb165668ff681dd26e1ea4.jpg)
![](http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/34/c67757042634fa8aa6124785a0c65a06.jpg)
今朝、温泉宿の朝風呂に入ったのですが、赤谷湖畔遊歩道のウォーキングでかなり汗を
かいたので、メインストリートの日帰り温泉の茶店に入ます。![](m_0147.gif)
日帰り温泉の食堂で蕎麦を食べてから、一風呂浴びて、横浜に帰りました。
新幹線を往復使うのは勿体ないので、帰りは各駅停車で横浜まで帰りました。![](cars_train.gif) ![](m_0199.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/5e/7f/bc78b15d5cc9bbb14661969d2ba21bf4_s.jpg)
(関越交通バス・猿ヶ京バス停)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/3f/a8/304de5e22ccd164e97e2fed9848282c1_s.jpg)
(JR沼田駅)
猿ヶ京 → (関越交通バス)→ JR沼田駅→ (JR上越線) → JR高崎駅
→ (JR上野東京ライン) → 横浜
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