![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/1e/fbfea6752fa94844fd29bee485b4a949.jpg)
(写真は、小峰城の三重櫓)
ここ「白河」の地は、古代から「白河関」(しらかわのせき)が設置され、奥州の関門としての
要衝でした。
小峰城は、南北朝時代の1340年、結城(ゆうき)氏が、小峰ヶ岡に城をかまえて、「小峰城」と
名づけたのが始まりです。
江戸初期の1627年、棚倉藩主だった丹羽長重が、この地に10万石で着任し、白河藩主と
なりました。
丹羽長重は、幕命により、小峰城の大改築に着手、約4年の歳月を費やして、1632年に大改築
は完成しました。
当時は、天守に代わる「三重櫓」の他に、10余の櫓がありました。
やがて、丹羽氏は、二本松に国替えとなり、その後は、譜代や親藩の7家の城主交代がありました。
幕末の1867年、最後の城主の阿部氏が棚倉へ国替えとなった後、白河は幕領となり、小峰城は
二本松藩の丹羽氏が預かることとなりました。
そして、1868年の戊辰戦争の攻防で、旧幕府軍は惨敗、小峰城は落城して灰燼に帰して
しまいました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/etc_fire.gif) ![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/40/2f495f6f968cc50630ff6321c750f692.jpg)
白河宿の見物を終わり、JR白河駅の脇の広場から、東北本線の向こう側に出るための下の
写真の地下道を潜って、「小峰城址」へ向かいます。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/0f/ea5b58b3d0b6f11936810b2240826b1b.jpg)
もともと、JR白河駅のある辺りは、城郭内だったらしいです。
小峰城は、東日本大震災で石垣が大きく崩壊などの被害を受けた様ですが、私が訪れた
ときには、大部分の修復が終わっていた感じでした。
「三重櫓」が平成3年に、「前御門」が平成6年に、下の写真の様に復元されています。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_4.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/a5/158ee6c5aaa3e80a93cc54506603471d.jpg)
(三重櫓と前御門)
小峰城の三重櫓は、「一国一城令」以後の築城なので、天守とすることは許されません
でしたが、天守の代用として、奥州関門の名城にふさわしい外観にしたそうです。
戊辰戦争で焼け落ちた三重櫓の復元作業にあたっては、江戸後期に小峰城を修理した際の
絵図を参考にしたそうです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ed/31993d5fad589aede6e5fff898169362.jpg)
(城内から見る三重櫓と前御門)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3f/10/cb68529144a0a1b3ce72d8c20c04f45b.jpg)
三重櫓の入口の脇に、写真の「おとめ桜の碑」が建っていました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kuri_3.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/37/a16d5a03b71cd1372dad57f1fbb4a1b3.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/57/ed765da2e846b450a1fee9f530edc7a6.jpg)
「おとめ桜」について、案内板には、以下のように書かれていました。
初代藩主の丹羽長重は、幕府の命により、小峰城の大改修を行い、石垣造りの城郭を築き
あげました。
その際、本丸の一角にある石垣が、幾度となく崩れ落ちてしまうことから、人柱を立てることに
なりました!![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
たまたま、父に会うためにやって来た藩士の和知平左衛門の娘の「おとめ」が、不運にも
捕らえられて人柱となったそうです。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ari_2.gif)
何と!、無茶な!、可哀想〜・・・![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0211.gif)
小峰城の完成後に、人々は、おとめの悲運を哀れんで、城内に桜を植え「おとめ桜」と呼びました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0237.gif)
三重櫓は、3層3階建てで、本瓦葺きの入母屋形式です。
櫓の中の見学は無料です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/ae/53f5e41301823a9c9d20882976cbb8e5.jpg)
(三重櫓の内部)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/01/d09e44a55c1db23d571fb0f51fa5428c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/15/bfa4ddfabf0491dc50c32f956c700b3c.jpg)
(矢や銃を撃つ狭間と石落とし)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/05/721cd8d18b9312c1dcfa9919832b6453.jpg)
櫓からは、市街がよく見下ろせます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/4a/5ad8442db210c1c108596f51c666a4a5.jpg)
三重櫓を出て、城址を散策します。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/body_walk.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/a6/e2e2498b9403a2d5d2a2b599c50c0ee1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/2c/a567250544a851b6177c7a24388e9295.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/98/8361aad611fd86f4b0255a4b6d8eab9a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/5d/2ca81444c1561853908f142b60b58d9c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/c1/75e5582cd367c77c5c6e21f365299ff6.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4e/82/62e060cc658488c549eba1374232061d.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7d/42/abbe7f9acc11dce5a7d780b5b20db258.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/3e/4339befec880916ca8d0fe8a28922b21.jpg)
(裏門にあたる本丸桜門の石垣)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/d5/f6e3d499ec2a0362d6ff607e8d784d1f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/b1/7f049ec667171cc2b68c167468877b79.jpg)
(本丸石垣)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/f7/5b6a9f19fe28cc79bd04fdaf11ab264b.jpg)
城址には、上の写真の「白河集古苑」があり、結城家の古文書と阿部家の名品を展示
しているそうですが、時間がなくなってしまったのでパスしました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/17/57f2cb48e8223e62929bfb7909f09c2e.jpg)
小峰城址とJR白河駅の境目は、写真の様に白壁の塀です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/53/6735109b005ff025f7f4b4ad1623fd4e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/08/06862aa6f0c884bdf10ffb8e268960e7.jpg)
「小峰城址」の見学を終え、城址の目の前のJR白河駅からJR東北本線に乗り、新白河駅で
新幹線に乗り換えて、横浜に帰りました。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0032.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/7c/fa73a4081deae02ff4489bfe284886ef.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/8e/f33089ec3c28c0ac1d6612e03102360f.jpg)
ps.
ご参考までに、これまでにご紹介した城を下記に書き出してみましたので、城に
興味のある方はクリックしてみてださい。
なお下記の城名で、(100)とある城は「日本100名城」で、(200)とある城は「続日本100名城」
です。
2018/9の吉野ケ里(100)(佐賀県)、2018/12の韮山城(静岡県)(100)、2018/9の熊本城(100)(西南戦争)、2018/9の佐賀城(100)、2018/10の八代城(200)(熊本県)、2018/7の新発田城(新潟県)、2018/3の船岡城(宮城県)、
2017/11の白石城(100)(宮城県)、2017/11の二本松城(100)(福島県)2018/8の松代城(100)(長野県)、2018/8の上田城(100)(長野県)、2018/3の仙台城、2018/3の多賀城(100)(宮城県)、2018/3の佐敷城(熊本県)、
2018/10の一夜城(小田原市)2018/5の小田原城、2018/5の小田原城・北条五代祭り、、2017/11の大田原城(栃木県)、2017/12の箕輪城(群馬県)、2017/10の喜連川城(栃木県)、2017/10の勝山城 (栃木県)、2017/9の忍城(200)(埼玉県)、
2017/8の沼田城(200)(群馬県)、2017/8の名胡桃城(200)(群馬県)2017/8の小机城(200)(横浜市)、2017/4の熊本城(100)(被災後)、2017/4の館山城(千葉県)、2017/1の宇都宮城、2017/1の徳次郎城(栃木県)、
2016/12の金山城(100)(群馬県)、2016/11の小山城(栃木県)、2016/11の古河城(茨城県)、2016/9の今治城(100)(愛媛県)、2016/4の彦根城(100)、2016/4の福江城(200)、2016/4の熊本城(100)(被災前)、2015/10の岐阜城(100)、
2015/10の犬山城(100)(岐阜県)、2014/7の小倉城(200)、2014/6の福岡城(100)、2015/5の苗木城(200)(岐阜県) 、2014/4の島原城(100)、2012/3の水口城(滋賀県)、2012/02の亀山城、2012/1の桑名城、2011/12の吉田城(200)(愛知県)、
2011/11の 浜松城(200)、2011/11の掛川城(100)
|
![]() |