_
GR DIGITAL II プログラムAE F2.4 1/25sec. ISO154 Resized
_
GR DIGITAL II プログラムAE F2.4 1/60sec. ISO100 Retouched Resized
_ 久々に文章。
_ 筆者は愛煙家ではないが煙草は嫌いではない。
筆者にしてみると、煙草を喫む(「のむ」と読んでください)という行為自体には、どうしてもスマートでない側面がつきまとってくるように見えるのだ。所謂煙草だと、煙と脂臭さは避けられない。噛み煙草なら唾を吐かなければならないし、嗅ぎ煙草も鼻の中が汚れる。
だがその一方で、煙草のパッケージや喫煙用具など、喫煙行為の周辺部を見ると、なかなかに興味深いものが多い。紙巻きのパッケージは最近の健康への警告のせいで(それがないからと言って訴訟沙汰になるようなどこかの国ではあるまいし、余計なお世話だと思うが)見苦しくなってしまったが、かつてのパイプ、嗅ぎ煙草入れ、ライター、煙管、煙管筒と煙草入れなど、それぞれに意匠を凝らしたものが多く、それを見ているだけで楽しい。筆者もZippoはいくつかと煙管も安物だが数本持っているし、煙管筒と煙草入れは自作したりしている。そしてこうした周辺文化を生み出した煙草というものに些かの敬意を払うに吝かではないのである。