_ 寡聞にして知らなかったが、単焦点レンズのことを「プライムレンズ」とも呼ぶそうな。
_ さて、急に何かが外れたかのように、コンパクトデジカメを買ったのが1週間前のこと。これでコンパクトカメラは銀塩・デジタル合わせて4台になったわけだが、見直してみると(見直してみるまでもないのだが)その全てが件のプライムレンズ搭載機である(これとは別におくさんの娘撮り機にコンパクトズームデジタル機があるが)。入手順に並べてみると、
つまりこういう連中である。
_ 写真上側、銀塩の2台に共通するのは、共にメーカーがカメラから手を引いてしまったこと。京セラはともかく、まさか小西六までが、と思ったものだ。
_ 写真左側の2台は高級コンパクト路線の流れを汲む機体。デジタルになってからカメラにあまり関心を示さなくなった筆者なので、デジタルでこの路線の現行モデルはGR DIGITAL一家しか知らないが、他に無いのではなかろうか。Leicaのレンズを載せていても松下はこの路線でやる気はないようだし(もっともDICOMARなんてレンズは銀塩Leicaには存在しないのだろうが)、Zeissを載せたSONYもそうらしい。
_ 写真右側は、一応こう並びはしたが、片や一応はレンズ性能を考えた機体、片や「デジタル写ルンです」とも言える豆粒レンズの固定焦点機。共通項を書くのはちと難ありか。無理に書けば「お手軽」の一語なのだろうが。
_ で、現在のところランニングコストとの兼ね合いから銀塩機は休止状態。「デジタル写ルンです」も感性低下と「いじれない」ことから休眠状態。新入りGR DIGITAL IIがどの程度活動の場を得られることやら、我ながら不安ではある。
_ 「なら何で買うの」という突っ込みは無しで。Susan Sontagはカメラを「使っていると中毒になる妄想機械」だと書いたが、持っているだけでも十分妄想機械たりうるのだから。
_ で、そのGR DIGITAL IIにネックストラップを付けようと考えた。某Leica中毒者はこれをジーパンの尻ポケットに入れて歩いている(おまけにストラップの類を一切付けない)らしいが、筆者のジーパンはそれほどだぶだぶではないし、入ったとしても気分的にもあまりよろしくない。
ところが純正のストラップは出来があまりよくないとか、評判芳しからぬ。ならばと自作に走ってしまった。最初は紐を編んで作ろうと思ったが、途中で面倒になり、材料を調達して拵えることにした。買ってきたのは
_ これに紐編みに使った残りの瑠璃色の細紐10cm×2本を追加。原価340円少々。
_ 細紐を叶結びで輪にして、差し込みバックルの雄側に一端を通してから輪にくぐらせて結着、カメラ本体のストラップアイレットに残る一端を通して同様にくぐらせ結着。テープはまずライターで末端を溶かしてプライヤで潰すというほつれ止め処理を施す。調整バックルを経由して差し込みバックルの雌側を通し、再び調整バックルに戻す(通し方はこの方法を採用)。バックルで適当に長さを調節してできあがり。
_
ちなみに差し込みバックルを使ったのは、ネックストラップを外す場合の簡便性を考えて。
_ 価値
人間がむやみに大きい脳で生み出した妄想の中で、最も悪質なもの。殊に人間がその存在や生に対してこれを云々した場合、一方では自然界にある他の存在に対する凶悪な思い上がりになり、もう一方では他の動物がまずやらない能動的な生や自己存在の放棄につながる。
GR DIGITAL II 絞り優先AE F2.4 1/760sec. モノクロモード
GR DIGITAL II 絞り優先AE F3.2 1/217sec.
埼玉県富士見市 山崎公園 せせらぎ菖蒲園