2007 の渡りinほか

 

更新:20071113

昨年に引き続き、季に鹿児島県の南西端である坊津にて猛禽類の渡りを観察しました

今年ようやく1群れが南西端から海上へ飛び出すのを見ることができましたが、南西端で海上へ渡るツミをカウントすることはかなり困難であると感じました。理由としては(1)ツミは小さく発見が困難。(2)海上へ飛び出すか戻るか悩んでいるのか、長時間飛翔を続けるため、別の個体を見逃してしまう。(3)おそらくある程度の数の群れにならないと渡らず、群れを1つ逃すとかなりの数を見落とすことになる。(4)おそらく時間や風況などの渡りの条件がきびしい。

渡りの数を出したければやや内陸側(蔵多山など)でカウントするほうがよいと思われました。11月に入っても渡りがそこそこ見られたことから、薩摩半島はツミの主要な渡り経路である可能性があるのではないでしょうか。



観察地:鹿児島県南さつま市坊岬 (N31°15′28E130°13′14

鹿児島県南さつま市栗野 (N31°15′48E130°15′05

鹿児島県南さつま市泊 (N31°17′30E130°15′05

鹿児島県南さつま市蔵多山(N31°20′23E130°18′10


南西または南方向へ飛翔。



11/11 風が強すぎたせいかツミの姿が見られなかった。クロコンドルは10時台に出現。午後と11/12の結果は渡会氏による観察。

11/10 8時台からツミは見られたものの、9:16に出現したものまでは渡らず戻っていった。9:19に出現したツミ2羽を10分以上観察していると途中で7羽の群れと合流し、南西方向へ海上を渡って行った。昨年から観察してようやく海上へ渡るものを確認することができた。クロコンドルは10時台に40分見られた。

11/9 昨日同様9時すぎから渡りが多く見られた。南西端の坊岬では10時から観察したが、10分以上飛翔し高空へ上昇したりするものの戻ってしまい、海上へ飛び去る個体は見られなかった。ツミを観察中であったため見失ったが、サシバ成鳥が1羽見られた(渡った可能性はある)。

パッと見はクマタカと思われたが、見たことが無いワシ?の飛翔を確認。渡りをする気配は無く、海岸沿いに探餌しながら20分ほど飛翔し飛び去った。後日図鑑と写真を渡会満寿男氏と一緒に見比べた結果、クロコンドルと結論付いた。分布・生態や輸入情報などから篭脱けの個体と思われるが、念のため記録しておく。

11/8 9時すぎからツミが渡りだし11時にはほとんど見られなくなった。南西へ渡るものが多かったが、南へ渡るものも見られた。ツミは1〜4羽の群れで見られた。





2007季に佐賀県唐津市鏡山西展望台にて猛禽類の渡りを観察しました

個人で観察した分のみの記録は以下のとおりですが、鏡山の渡り記録は森本さんのHPにまとめられています

観察地:佐賀県唐津市鏡山西展望台(N33°25′50E130°01′05


 ※赤字は西寄りの方向、青東または南方向へ飛翔。



11/1 タカはほとんど出なかったが、ミヤマガラスは800羽以上渡った。

10/18 ハチクマがなぜか南東へ。ノスリは腿黒タイプ。

10/12 ハイタカが増えてきました。昨日とも成鳥のほうが幼鳥より少し多い。

10/2 ようやく例年通りの風が吹き、ようやくチョウゲンボウやハイタカなどの大陸から飛来すると思われる種が出始めた。

9/20 昼過ぎからハチクマの高度がどんどんあがり、16時過ぎには真上を通過しても肉眼で見えない程に。アカハラダカは1,2羽でぱらぱら出現。

9/19 ハチクマがそこそこ出たがほとんど高空を通過

9/18 なぜかハチクマが南東へ。オオタカは幼鳥。

9/15 サシバ成鳥2羽のみ南へ。南風では、観察地の地形では上昇気流が出にくく、大陸から飛来する鷹にとって逆風であるので、渡り観察は楽しめなさそう。

9/13 14:43アマツバメの声が聞こえたので頭上を見上げたら高空にてハチクマが渡っていた。本日はハチクマの見落とし多いかも。鏡山ではあまり見られないツミも出現。

9/10 今季初のチョウゲンボウ1羽が渡って行った。おそらく雌成鳥。

9/4 観察開始。ミサゴ・サシバ・ハヤブサの各幼鳥が観察地周辺にてうろうろしているが、渡りは見られなかった。







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