クロコンドルCoragyps atratus

鷹の渡りを観察中に出現。2007119日〜12日に見られた(12日以降は観察していない)。観察地周辺は入り組んだ海岸で、標高は低いが崖が切り立つなど急斜面である。海岸沿いに下方を見ながら飛び続けることが多く、40分以上も観察地周辺を飛び続けることもあった。行動範囲は広く、5km程遠方へ飛び去ることもあった。

翼の幅が広く、しばしばV字形で飛ぶので、日本に生息する鷹ではクマタカの印象が一番近いと思われ、大きさもクマタカと同程度のようである。尾が角尾で翼先分離が白っぽいのが特徴的であった。襟辺りが白く見えるのは成鳥の特徴のようである。11月に両翼p3が換羽中であることからも幼鳥ではないと考えられる。

コンドルではあるが眼で餌を探す。南米および北米南部に分布し、渡りをするものも少数いるが、大部分は留鳥とのこと。写真では脚輪などは見られないようであるが、複数の動物園で飼育されていること、国内で販売されていることから、残念ながら篭脱け個体の可能性が高いと思われる。見ごたえはあるので猛禽類が好きな人は見に行く価値があるかも。

クロコンドル

角尾で翼先が白っぽく見える。

















トビとクロコンドル

トビよりやや大きい。