Dr.遠藤のピジョンセミナー



 13.ピジョンレーサーの病気とその対策    まとめ
  
  鳩の主な病気をあげたが、専門的な症状が多い為に難しく感じる事も多々あろう。
 
  しかし、ニ、三度読み返して頂けたならば、必ずその本意は理解できるものと確信する。
 
  鳩の病気の多くには病原菌があって起こるが、それが発生するかどうかは鳩個々の抵抗力による
 
  場合が多い。したがって鳩舎内外の環境を整備し、とりわけ飼育者自身のレベル上昇を持って、
 
  いろいろな変化に対応すべきである。
 
  筆者は、病気予防は飼育者本人の病気に対する認識をアップさせる事が一番効果的な事だと考える
 
  ものである。
 
  もしも何等かのサゼッションを貴鳩舎に与えられたら望外の幸せとするものであります。
 
  貴鳩舎の健闘と勝利を祈って稿を閉じます。
 
  尚、参考までに十二ヶ月の年間スケジュールを添えます。

 
  年間の病気対策スケジュール
 
   1月<種鳩および選手鳩>
 
    ↓  ○回虫、コクシジウム、トリコモナスの駆除

   2月
 
   3月…交配 <種鳩>
 
       ○産卵後にトリコモナスの駆除
 
   4月<巣立ち後の若鳩>
  
       ○回虫、コクシジウムの駆除
 
   5月…二腹育雛後および春レース終了後
 
      <種鳩>
 
         ○回虫、コクシジウム、トリコモナスの駆除
 
      <若鳩>※二番子巣立ち後
 
         ○回虫、コクシジウムの駆除
 
   7月…シーズンオフ
 
    ↓   ○月一回の回虫駆除
 
        ○レース開始の一ヶ月前にトリコモナス駆除
 
   9月
 
  11月…換羽終了後 <種鳩>
 
        ○サルモネラの駆除
 
  12月…秋レース終了後 <選手鳩>

        ○回虫、トリコモナスの駆除 

                                              
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