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| １１．秋レースの戦い方とそのメンテナンス 若鳩の後日帰りについて | |
 若鳩レースにて後日帰りする事はしばしばである。 これは若鳩の経験不足に起因するものであって、端的に能力不足と決めつけるのは早計である。 若鳩は方向判定能力についても未開発の部分があって、特に早熟、晩熟によっても切れの良し悪しに かかわってくる。特に順調な帰りを示している鳩と、後日帰りの鳩を将来的に比較した場合、若鳩時に 後日帰還した鳩の方が長じて好成績を残す鳩が多いように経験的に思う。 従って秋季レースで若鳩が後日帰りをした場合、慎重に疲労の回復をはかり、来季のレースに備える べきだ。 苦労して、鳩舎を独力で探し、体力を保持、回復させながら、自力で帰った鳩は、鳩舎内での生活が いかに快適なものかを学習し、次にレースに参加するとその結果帰還を速め、好選手鳩に育つ場合が 多いのであろう。 若鳩時の苦労は、人間の若い頃の苦労と同じく、極めて貴重な財産となる場合が多いのである。 筆者は長年の経験から、｢秋レースでの後日鳩を大切にしなさい｣と声を大にしていいたい。 しかし、この後日鳩も体質虚弱故の後日鳩ではなく、飛び筋あって、しかも、しっかりとした体質で あるものをいうのである。判断を誤らないでほしいものである。 −５７− |
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