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10.秋レースに向けての放鳩トレーニング 訓練前の健康チェック | |
訓練前に実施してもらいたいことに回虫の駆虫がある。 この回虫こそ鳩の栄養吸収に著しく影響を与えるものはない。 疲労して回復するには栄養と吸収以外にはないものである。 その栄養が吸収されない状態にあっては疲労の回復はもとより、体力がない為に疲労そのものも大きい ものである。絶対に、実行してほしい事である。 また回虫駆虫の濃度(薬品)もキチッと守ってほしいものである。 高濃度のものを服用させると羽毛が急激に抜ける場合が多い。 換羽時期だけに余計に脱落しやすい状態になっているので注意が肝要である。 また、訓練で鳩をつかんだ時に、胸の筋肉の色を見てほしい。 暗赤色または紫色になっているものは筋肉に乳酸が蓄積し、疲労状態がきついので訓練を控える事だ。 ピンク色の新陳代謝が活発で表皮がムケているような状態がいい状態である。 栄養の蓄積の十分な鳩はピンク色の胸筋を有しているものである。 信じ難きはデータ-として残し、レースでの成績と比較検討することも良い事であろう。 ただ頭脳の良し悪しは、人間の主観ではなかなか見えないもののようである。 レース鳩は頭脳プラス体力での勝負であるからどちらか一方だけでは論じられないが、 せめて一方だけでも納得のいく状態で若鳩の秋季レースに臨みたいと考えるものである。 −53− |
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