Dr.遠藤のピジョンセミナー



  7.シーズン・オフのメンテナンスとその方法  種鳩の作出終了後のメンテナンス 頑健さのチェック
   
  種鳩が作出を終了して、期間をおかず、痩せているかどうかをチェックする事である。
 
 
  同一条件下で育雛したわけであるから、痩せているという事は、何か病気があるか先天的に頑健さに
 
  欠けるかのいずれかである。
 
  痩せている鳩は、便を検査して病気を早期に治療する事が大切であるし、検鏡して、原因が不明な
 
  物は先天的に頑強さにかけていると判断すべきであろう。
 
  総論にも記したが、長い距離をしかも、ハードな条件下を、小さな体と、小さな筋肉で飛翔し、しかも
 
  スピードを競うのがピジョンスポーツであるから、先天的に虚弱体質であっては、とても負荷に耐えら
 
  れない事は明白な事実である。
 
 
  虚弱なトリは血の流れから可能な限り排除していくのが本筋であろう。
 
  作出していても状態を崩すことなく二腹、三腹引いてもコンディションの低下を見せない様な鳩で
 
  なければ、種鳩としての素質に欠けるばかりではなく、子孫を繁殖させる事自体が無意味な事である。
 
                                           
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