Dr.遠藤のピジョンセミナー



  6.長距離フライヤーの為の調整ポイント   追い風地方の為の調整
  
  追い風地方の調整法の鉄則は、鳩を軽く仕上げる事である。
 
  長距離だから、肉をつけてやらなければならない等と考えると確実に失敗する。
 
  追い風条件下では、太った重心の重い鳩は失踪してしまう。
 
  少しの燃料で長距離を飛べる航続距離の長い飛行機を想定すると良い。
 
 
  そのような意味から判断するとメス型の骨格を有した鳩の方が、より適性が高いと考えられる。
 
 
  中距離レース終了後、何回か訓練を実施して絶対に重くならない様、浮力を感じられるよう調整する
 
  のである。
 
 
  それに関連して、飼料は前項で述べた様に、軽い、炭水化物主体のエサで充分である。
 
  筋肉をつけるための蛋白質はレースの前のトレーニン時期に必要なのであって運動するに必要な筋肉が
 
  完成したら、それを充分に活用すれば良いのである。
 
  筋肉というものは、一度つけば運動をしないか、病気でもしない限り減ずるものではない。
 
  レース期間時にやせた感じがするのは、長時間飛翔したために、エネルギーが燃焼消費された為に、
 
  筋肉中の水分が燃焼に用いられた為に萎んだ状態にあるだけである。
 
  思い切って炭水化物主体のエサにスイッチしてみる事である。
 
 
  とにかく追い風コースの長距離レース対応型は軽い鳩であり、そのように調整すべきであろう。
 
  従って舎外もビッシリと追って、レースも連闘した法が好結果を得る事が多い。
 
          
                                 
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