Dr.遠藤のピジョンセミナー



  3.交配の方法   体型による交配
  
  
体型による交配

  交配では、体の色による交配に加え、体型をも考慮に入れたい。(図C参照)
 
  それぞれの地域特性に則した体型の鳩を作り出さないと、成功に直結しない。
 
 
  一般的には、大型の鳩には小型の鳩、胸の高い鳩には低目の鳩、長手の鳩にはつまり気味の鳩を・・・
 
  などと、よく言われているようだが、筆者は、それぞれの地域に合致した同型同士の交配を推めたい。
 
  なぜならば、逆風のレースの地域は胸が高目で、つまり気味の鳩が好成績をおさめる例が多いだろうし、
 
  そのような地域では、胸の高目の鳩が絶対の条件となろう。
 
  従って、その地域で、そのような鳩が求められる時に前述の鳩を式の一般的配合であっては、やはり
 
  強豪鳩舎となるための条件を欠くことになる。 1羽でも多くの地域特性を有した鳩を作ることこそ、
 
  強豪へのルートである。 中間的な鳩は、逆風にも、追い風にも対応は可能だと説明する人が多い事は
 
  承知しているが、しかし、中間はいつも中間であって、そこから抜け出し得ないことの方が多いと
 
  筆者は確信する。
 
 
  また、能力(脳力)はメスから、体型はオス親から多く遺伝的形質を継承するとよくいわれるが、
 
  筆者は遺伝は、複雑な遺伝子の組み込みによっておこるのであるから、当然骨格も頭脳も両親の影響を
 
  強く受けることは必至であり、誤解してはならないと考える。
 
         
                       

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