Dr.遠藤のピジョンセミナー


  1. 総論、鳩体の構造
  
  
  鳥類も獣類も爬虫類から進化して、今日的形態をなしている訳であるが獣類では四足の状態であるが、
 
  鳥類は二足で、もう一対の二足は空中を飛翔するが為に、翼に進化したものである。
 
  しかし、獣類と最も異なる部分は骨の構造であって、獣類の骨は内部が血液を産生する骨髄で出来て
 
  いるが、鳥類の骨は、内部が中空で、軽く、浮力を作り出しやすい形に進化している点であろう。
 
  この様な鳥類の一般構造を頭に入れて、稿を進める。
 
  
  鳩の体の構造は(1)皮膚、(2)骨格、(3)筋肉、(4)内臓、(5)血管、(6)泌尿生殖器、
 
 (7)内分泌器から成立している。
 
  そして、それぞれが特異な機能を有し、その特異な機能が連関を持って生命現象を営んでいる。
 
  レース鳩は空中を長時間飛翔し、様ざまな自然現象の洗礼を受けなければならない。 小さな鳩体で、
 
  千キロ余りを一気に翔きる為には、小さくても極めてハードな鳩体を持たなければならない。
 

 
                     −1−