H25.6.15 蔵王山 


前日、金曜日の仕事を終えて、一度帰宅してから、再度出かけて、名古屋からの夜行高速バスで仙台入りした。今回は、タイガース仲間20人と、仙台での楽天イーグルス戦との交流試合の応援のための遠征であるが、「近くにいくなら蔵王へ登ってみたい。」と考えるのが山好き人間。みんなとは一足先に仙台入りした。

約9時間30分のバスの旅ではあるが、夜行バスは、時間を有効に活用できるので、我々ビジネスマン(サラリーマン?)にとってはうれしい。えっ、私だけ? 名古屋〜仙台便は、独立3列シートでリクライニングもフラットに近く、眠れないということもない。

ほぼ予定どおり、バスは7時前に仙台駅前に到着。予約しておいたレンタカーで早速スタート。山形県側蔵王温泉から登る計画をしていた。高速道路を利用して蔵王温泉に8時35分到着。時間的な制約(野球の開始時間が14:00)もあるので、今回はロープウェイを利用することにしていた。2つのロープウェイを乗りついで地蔵山頂駅から9時20分歩き始める。
 

地蔵山頂駅

 
 
蔵王地蔵尊

ここへ来るまで、時折激しく雨が降ることもあったが、高度があがってくるにしたがって、小雨となり、歩き始める頃にはほとんど降っていなかった。しかし、このガスの中、50m先は、ほとんど何も見えない状況だ。日頃何も悪いことしていないつもりではあるが、残念だ。まだ、雨がふっていないだけでも、「マシ」かと元気付けて歩く。

ワサ小屋跡、避難小屋を経由して、蔵王山最高峰の「熊野岳」へ10時過ぎに到着。ロープウェイ山頂駅から約40分だった。ここまでだれにも出会わなかった。(下山まで3組8人程度の人だけだったが) 静かな山旅だ。いかにもこの天候では来ないでしょう。

 
熊野岳山頂

 
蔵王山神社

蔵王山神社で手を合わせ、頂上写真を収めて、「お釜」方面へ向かった。「蔵王」と言えは「お釜」である。このガスの中まったく期待していなかったが、近づくにつれて、ガスが晴れてきた。「馬の背」とよばれる尾根の中心地、一番のビューポイントに到着すると、目の前に「お釜」が…。感動の瞬間だ。エメラルドグリーンの湖面がなんと美しいのか。

40年前学生時代に、自転車で登ってきているが、初めても同然だ。今日の天候では、絶対みられないと思っていたから、うれしさは一入だ。しばらく、その雄大なエメラルドグリーンと外輪山を眺めて楽しんだ。


 
エメラルドグリーンのお釜
この天候でよく見せていただきました
 
登山道はイワカガミが咲きほこっていました

帰りは、もう一度熊野岳を経由して、ロープウェイへの近道を選んだ。ロープウェイ山頂駅に到着したのは11時50分頃。約2時間30分の山旅を楽しんだ。

今回も、「ついで」の山だったが、せっかく東北仙台まで行くのだから、ということで計画したもの。しかしながら今回も天候はいまいちであり、頂上からの眺望はできなかったが、「雄大で美しいお釜」を見ることができて、満足できる山旅だった。


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