H25.3.31 筑波山 

「西の富士、東の筑波」と称される、筑波山に登ってきた。標高877mは、日本百名山の中で最も低い山だ。野球観戦の「ついで」と言っては、筑波山にたいへん失礼であるが、手軽に行けるので、今回計画を立てた次第。

前日、名古屋から45人のタイガースファン仲間と、神宮球場に来たのであるが、小生は、東京に残り翌日筑波山を計画していた。(名古屋でタイガースファンの集まる居酒屋「飛騨」の企画、バスで朝出発して、観戦後祝勝会<残念会>して、夜帰る弾丸ツアー) 

4時頃起床した。東京は、前日から寒くて(野球も寒い試合だったけど)、夜中に降り出した雨は、起きた頃まだ降っていて、正直登るかどうかも迷った。せっかくみんなと別れて「山行ってくる。」と言った以上、後にも引けないし、と考えながら夜が明けるのを待った。小雨は降っていたが、意を決して決行することにした。

秋葉原の近くに宿をとっていたので、つくばエクスプレスの駅まで歩いた。7時過ぎの電車に乗って、つくば駅に8時過ぎ到着。つくば駅に着くころはまだ降っていたが、やみそうにもある。8時30分発つつじが丘行き直行バスに乗った。乗客は、小生お一人様だ。こんな天気に山登りするもの好きな人はいないのか。

9時20分頃つつじが丘に到着。ここまで来ると、いるいる! もの好きとは言わせないぞ〜、車で来ている人、団体ツアーバスで来ている人。さすがに百名山こんな天気でも来る人は来るようだ。

幸いにも雨はやんだ。今回のルートは、当初筑波山神社から弁慶茶屋経由で女体山を目指し、男体山をめぐって下山する予定だったが、天候が悪いので、一番短いコースに変更した。

9時30分登り始めた。登山口近くに「ガマ洞窟」があるが、特に興味もないので、スルー。でもガマが安全祈願を祈ってくれていたので、記念の写真を収めた。雨の後なので、登山道はぬかるんでいて歩きにくい。ゆっくり、滑らないように登っていった。


つつじが丘の登山口

 

ガマも歓迎

登り始めて約30分で、弁慶茶屋に到着。一息入れる。この辺りから奇岩が次々と現れてきて、楽しませてくれる。あの弁慶も7回後ずさりしたという「弁慶七戻り」とか「出船入船」「裏面大黒岩」「北斗岩」とか名前が付いていてう〜んと、うならせる。ガスがかかっているので、うまく写真を撮ることができなかったのが残念だ。

 
弁慶七戻り

 
出船入船

登山口から約1時間5分、女体山頂上に到着。特に急いで登ったわけではないし、写真もけっこう撮ったにも関わらず、1時間ちょっとで頂上到着だ。寒いから自然に足が早く動いたようだ。天気が良ければ、頂上から関東平野が一望で、スカイツリーまで眺められると聞いていたのに残念だ。
記念撮影だけにして、次ので男体山を目指した。

 
女体山山頂

 
頂上付近の樹氷

女体山から男体山へ通じる道は、ほぼ平坦な道となっている。途中の休憩ポイントで昼食をとった。寒いので短時間で済ませて男体山に向かった。男体山の近くで樹氷が咲いていた。(と言うのだろうか) 寒いはずだ。

途中、「カタクリの里」という散策路に入ってみた。この時期咲いているのではないかと期待したが、見つけることは出来なかった。女体山から、15分程度でケーブルカーの山頂駅のある御幸ヶ原に到着。

ここから少し登ることになる。頂上に11時20分到着。本日は、ご覧のとおりで、何も眺めることができなかった。残念。

 
 
男体山山頂


筑波山神社

 
計画では、男体山から筑波山神社への道を下山する予定だったが、地形図から判断すると、登ってきたコースよりも急登となっていて、滑って転びそうなので、ぬかるんでいる登山道を避けて、ケーブルカーを選択した。「これもまた山登り」と自分に言い聞かせた。

ロープウェイ宮脇駅をでたところが、筑波山神社である。お参りして安全登山のお礼をしたのは言うまでもない。土産物のお店を横に見ながら、筑波山神社入口バス停まで歩き、つくば駅まで帰る。

深田久弥氏が、この千メートルにも足りない「筑波山」を百名山に選んだ理由は、歴史が古いことのようである。万葉集にも出てきているようだ。しかし、ここからの関東平野と富士山を見たかった。それを今回達成できなかったのは、非常に残念でしかたない。「ついで」で来てはだめだということか。また機会があったら天気の良い日に登ってみたいものだ。

 
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