H25.3.2〜3.3 北八ヶ岳・天狗岳
 

北八ヶ岳で雪山を楽しんできた。今回は、小生が幹事役を務めさせていただいたが、リーダーSさんの大学時代の後輩の方(神戸大山岳部OB)にもお呼びかけしていただき、総勢12名となった。天気も良く、天狗岳にも登頂できて、素晴らしい山行となった。


3/2(土)


東京組あずさ3号で9名、名古屋組しなの1号塩尻経由で3名、茅野駅に集合。予約していたジャンボタクシーと一般タクシーに分乗して10時過ぎに出発、登山口のある渋の湯へ。渋の湯に近いところでアイスバーン状態のところがあったが、無事登山口に到着。(10時50分)

アイゼンを装着して、11時過ぎに高見石に向かって登り始めた。渋の湯から高見石への登山道は、登る人も多く、完全にトレースが付いているので、道迷いはない。雪を冠った樹林帯の中を登りつめると、やがて高見石小屋が現れる。(13時 30分過ぎ到着)
 
 
渋の湯から樹林帯を高見石へ

 
高見石小屋

まずは、宿泊の受付を済ませ、本日のメインイベント白駒池へのスノーシューハイクだ。レンタル予約していたスノーシューを履いて14時過ぎに高見石小屋を出発。白駒池へは、樹林帯の中を、今度は下ることになる。30分ほどで白駒池に到着。コースタイムは、40分だ。雪道の下りは、無雪期よりも速いのか。 

白駒池は、一面凍っていて、雪で覆われている。この季節でしか見ることができない素晴らしい光景だ。(初めてなので、無雪期に見たことないけど…) 湖面を自由に歩き回り、コーヒー・紅茶でティタイム、記念撮影して楽しんだ。

小屋に戻って、小屋の裏にある高見石に登ってみた。白駒池を見下ろすことができる。ここからの展望もグー。寒いので小屋に入って、炬燵を囲んで談笑しながら、17時の夕食を待った。

食事の後、外に出てみた。満点の星だ。写真に取ることができなかったのが残念だが、こんなにきれいな星を見たのは久しぶりだ。感激した。

 
白駒池

 
白駒池で戯れる

 
高見石から白駒池を見下ろす

 
小屋に戻ってこたつを囲む



3/3(日)

5時30分頃、明りが灯って目が覚めた。誰かが「ど快晴だ」と言っている。昨日の夜、あの満点の星で今日は良い天気になると予想はしていたが、幸運だ。6時30分の朝食を済ませ、早速出発の準備に取り掛かる。

本日の計画では、健脚組は、天狗岳を目指し、小生を含む軟弱組は、中山峠から天狗岳を横目に見ながら、黒百合平経由渋の湯へ下山する予定にしていたが、天気もよく、雪の状態も良さそうなので、行けるところまで行ってみようということになった。

7時10分高見石小屋を出発。1時間10分ほど樹林帯を登ったところ、中山展望台に到着。(8時23分) 展望台の名の通り、ここからの眺めは素晴らしい。まず最初に目を引いたのは北西方面の北アルプスだ。北から「五竜岳」「槍・穂高」「乗鞍岳」「御嶽山」まで一望だ。そして、南アルプス「甲斐駒ケ岳」「仙丈岳」までも。南を向くと、これから登る「天狗岳」が大きく目に入ってくる。

 
 
中山展望台から天狗岳

 
中山展望台から北アルプス
(ちょっと写真では不明瞭ですが)

中山展望台から20分ほど下った中山峠で小休止。ちょっと不安を感じながらも、せっかくここまで来たのだから「天狗岳」まで登ってみたいという気持ちが強くなる。というか、山ガールもやまんば(失礼、老いた山姫)たちも登っているのだ。こんなに条件がいいのに、登らなければちょっと恥ずかしいくらいに思えてきた。

急登の箇所が一か所あったが、ほとんど難なく登ることができた。東天狗岳頂上(2640m)へは10時20分に到着。中山展望台からは望むことができなかった「赤岳」「阿弥陀岳」が顔をのぞかせた。隣には、白く雪で覆われた「西天狗岳」がドーンと、デーンと。

 

東天狗岳頂上

 

東天狗岳から西天狗岳

 


健脚組5人は、一足早く頂上に到着していて、西天狗岳にもアタック。我々7人は、ここから黒百合平へ下山することとした。頂上から「天狗の奥庭」経由で、黒百合平へ約1時間で到着。

時間に余裕があるので、Sちゃんの準備してきた「豚汁」を作ることにした。Yさんの持参した「おでん」も温めて、おいしく頂いた。
 

東天狗岳頂上から赤岳・阿弥陀岳

 

黒百合平で豚汁をつくるさなちゃん

 

黒百合平を12時10分に出発。渋の湯までの道もまた完全なトレースが付いていて、迷うことはない。渋の湯到着13時20分。無雪期のコースタイム1時間45分を1時間10分で下山している。みなさん早く温泉に浸かって、ビールを飲みたかったのですね。渋の湯「渋御殿湯」に浸かって温まった。
そして、予定より早く、タクシーに来てもらって茅野駅に戻り、電車の時間まで打ち上げ。東京・名古屋へと別れた。

今回は、当初ゆっくり北八ヶ岳のスノーシューハイクを楽しみ、地図の読み方、コンパスの使い方などの勉強をする予定で企画を始めたのだったが、成り行き任せに、標高2600mを超える天狗岳登頂まで経験してしまった。これもまた貴重な体験で、思い出に残るだろう。

天気にも恵まれ、メンバーにも恵まれ、本当に楽しい山行ができた。リーダーSさんの音頭で、次回ゴールデンウィークに「燕岳」の名があがった。またまた楽しくなりそうだ。


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