福島復興支援に少しでも貢献できたらと、山の会のリーダーSさんの企画「裏磐梯スノートレッキング&スキーツアー」に参加させていただいた。10人の仲間で、スキーチームとスノートレッキングチームに分かれて、それぞれみんなで楽しもうということだ。裏磐梯の雪山を存分に楽しんできた。 3/2(金)五色沼散策 今回の宿泊ホテル「裏磐梯猫魔ホテル」は、バスが東京まで迎えに来てくれる。有料であるが、片道2500円とかなりリーズナブルだ。我々は2泊3日のパック料金で、リフト券も付いてスキーをやる人はお得な料金設定になっていた。 9時に東京駅八重洲口を出発。ほぼ予定どおりの13時過ぎにホテルに到着。到着後早速、スキーチーム8人は裏磐梯猫魔スキー場へ足慣らしに。そしてスノートレッキングチーム2人(Iさんと私)は、五色沼の散策へと別れた。 五色沼は西の入り口が、ホテルからすぐのところであるが、たまたま通りかかったホテルバスが、東の入り口方面へ行くというので便乗させてもらって、東の入り口からホテル方面へ散策することにした。 私はIさんに「ワカン」を借りて、Iさんは「スノーランブラー」という新兵器(雪景色をスローに楽しむためのギアで、すべらないスキー、青森県と通販しかないそうだ。)を装着。 五色沼は、無雪期に来ると、緑・赤・青など様々な色の沼が点在していて美しいと言われているが、この季節、雪をまとった木々の間から覗く五色沼もまた、水墨画の世界で美しい。(夏の五色沼は知らないが…) もっと散策している人がいると思っていたが、地元の人と思われる女性が一人、毘沙門沼あたりの写真を撮っていただけで、その先は、トレースもなかった。微かにくぼんでいる遊歩道と思われる筋をたどって歩いた。 いくつかの沼を横に見ながら進み、一息入れることにした。雪も降っているので、Iさんの持ってきたツェルトを、木々の間にロープで掛けて張り、ストックも使って屋根を作った。お湯を沸かしてコーヒータイムだ。こういうツェルトの使い方もあることを教えていただいた。 ホテルに帰ったのは、5時頃だった。約2時間30分の静まり返った五色沼を楽しんだ。 3/3(土)西大巓登頂 本日の予定は、2人がゲレンデスキー、8人は、スノーシューで登る者、スキーを担ぐ者、スキーにシールを付けて登る者と各自装備して、一緒に西大巓まで登頂し、滑って下る者、歩いて降りる者とそれぞれ楽しむ予定になっていた。さらに、時間に余裕があり天候に恵まれたら、西吾妻山まで登る予定だった。 グランデコスキー場のゴンドラとリフトを乗り継いで第4クワッドから登り始めた。(10時30分) 8人のうち、スキー靴とスノーシューの相性が悪く、2人が途中で引き返し、西大巓の頂上には6人が到達。樹林帯の中、雪を冠った木々の光景が美しい。頂上付近では、「スノーモンスター」が現れた。 頂上には、12時30分に到着した。登り始めて約2時間を要した。我々の前に、ガイドと思われる人が付いた5人ほどのパーティが、先にトレースを付けてくれたので大いに助かったが、それでも予想していたとおり、無雪期の2倍の時間を要している。 頂上は、かなり吹雪いていて、記念の写真を撮っただけで、風の少ない樹林帯まで引き返して一息入れた。とても西吾妻山まで行く気にはなれなかった。また、ここ西大巓から西吾妻山までは、広いので視界のない中進むのは無謀だ。 樹林帯の中、SさんとNさんは、ゲレンデ方面へ滑って降りた。残る4人は、登ってきたトレースの道をスノーシューで下った。ゲレンデに到着したのは14時前だった。ここで、スキー滑降組も合流となって、各自持ち寄ったラーメン、おでん、コーヒーなどをいただき、昼食にした。 さて、みんながゲレンデを滑って行った後、私もリフトで下ろうとしたが、ここのスキー場は、下りのリフトに乗ることができないという。やむを得ず、とぼとぼとゲレンデを歩き始めたが、スキーヤーに邪魔にならないようにと端っこを歩くと、足を取られるので、またスノーシューを装着して下って行った。ゴンドラには乗せてもらったが、予定のバスに乗れなかった。 3/4(日)裏磐梯 銅沼・イエローフォール散策 ホテルから、バス15分程度で裏磐梯スキー場に到着。(9時) 本日は、昨日の天候が嘘のように、朝から晴れ渡った。裏磐梯スキー場のリフトを2本乗り継いで、リフトトップから、昨日登った西大巓がきれいに見渡せた。グランデコスキー場のゲレンデがはっきりと現れている。後ろを振り向くと磐梯山も大きく迫ってくる。 本日のスノートレッキングは、IさんとKさんと私の3人だ。スノーシューを付けて歩き始めた。(9時30分) 15分ほど歩いて銅沼に到着。銅沼は、全面凍っていて、湖面を歩くことができる。 トレースもできていて、また、ほとんどフラットだから快適なトレッキングコースだ。噴気口2か所を横に見ながら進むと、やがてイエローフォールが現れた。パンフレットに出ているほどの大きさではなかったが、この時期しか見られない。少し登ったところなので、北西の方向に白く輝く山が眺められたが、飯豊山か? さて、昼食であるが、Iさんのザックからスコップとノコギリが出てきた。雪をドーナツ状に掘って、テーブルとイスを作ろうということだ。5〜6分で立派なテーブルが出来上がった。お湯を沸かして、それぞれ持ち寄った食事をとった。今回Iさんには、色々なことを教わり、またスノートレッキングの楽しさを教えていただいた。感謝します。
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