双六岳(H20.7.19〜7.20)

20.7.19(土)1日目

昨年10月雨で断念した「鏡平」へのリベンジと、今回は双六岳までの日程で、前日の深夜バスで出発した。バスは、朝4時30分頃新穂高温泉に到着だ。ほとんどバスの中では眠れなかった。まだ薄暗く、夜明けを待って出発することとし、しばらく準備を整えて、4時50分出発。左俣林道を歩き始めた。

約1時間で「わさび平」に到着。(555)昨年泊まったわさび平小屋で休憩。しばらくして、小池新道と呼ばれる道にさしかかる。岩がゴロゴロして歩きにくいところを越えると秩父沢に出る。シシウドが原を通過して、鏡平に着いたのは9時50分。新穂高温泉を出発して約5時間だ。

「鏡池」が出迎えてくれた。なんと素晴らしいんだ。身震いした。あの三角の山「槍ヶ岳」が、まわりの木々と相まって、池面に映し返している。晴天ときれいな水とのハーモニーだ。


         鏡池に映る槍ケ岳                        鏡平から槍ケ岳

鏡平山荘で槍ヶ岳を眺めながら昼食をとった。西鎌尾根から槍ヶ岳へ稜線が連なっている。約1時間休憩して双六小屋を目指した。鏡平から弓折岳への分岐までかなりの急登となっている。ここの分岐からは、槍ヶ岳、穂高連峰を眺めながらの尾根歩きで快適だ。途中チングルマ(この時期は花が落ちて綿状態になっている)の群生しているお花畑を楽しむことができる。

双六小屋までのピーク2622mから小屋が眺められたが、すでに8時間程度登ってきていることもあって、また疲れてもいるしで、なかなか辿りつかない。双六小屋に到着したのは13時35分だった。

昨日から夜行バスでほとんど眠っていないし、ここまで8時間30分費やしていて、かなり疲れている。K君も少しダウン気味で乾杯のビールも進んでいない様子だった。

双六小屋からは、北に鷲羽岳が雄大な姿を見せていた。北アルプスの真っただ中にいるんだなあと感じる。ここは、いわば交通の要所といえるところだ。東へ向かうと槍ヶ岳、西の双六岳から北へ向かうと鷲羽岳、途中西へ分岐すれば、黒部五郎岳、薬師岳方面へと続いている。


        双六小屋から鷲羽岳                           双六小屋

 

H20.7.20(日)

夜行バスが応えたのか、2人ともちょっとお疲れなので、双六岳まで行く予定を断念し下山することにした。無理はしないほうがいい。山の鉄則だ。

朝食を済ませて、6時10分に出発した。昨日来た道をそのまま下山する。本日も天気がよく、槍ヶ岳を眺めながらの下山で快適だ。鏡平へ8時頃到着。わさび平小屋へは11時10分頃だった。そして、新穂高温泉へ12時20分頃到着して今回の山行を打ち上げた。

世界の山は知らないから言えないが、日本の山はどこも美しいと感じた。日本に生まれて、美しい日本を見られることを幸せに思い、誇りに思った山旅だった。

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