赤城山・榛名山(H22.12.1812.19)

年に1回程度、S君の職場の「山の会」に参加させていただいている。納会登山で、今回8名の参加である。小生、17日の金曜日仕事を終えて、新幹線で上京。東京のS君宅へ泊めていただき、参加した。

12/18(土)

東京発7時48分発MAXとき307号にて一路高崎へ。高崎からは、レンタカー2台に分乗して赤城山登山口へ向かった。駒ケ岳登山口から登って、駒ケ岳を経て縦走し、黒檜山を目指す計画だったが、参加者の1名が交通トラブルによって1時間程度遅れたことと、風が強いこともあって、直接黒檜山を目指すこととなった。

まずは、赤城神社にて安全登山を祈願し、11時50分登山を開始した。ところどころに12月初めに降った雪が残っていて、歩きにくい場所もあるが、それよりも風が強く冷たい。後ろを振り返れば、大沼(おの)の湖面が見え隠れする。

約1時間20分で黒檜山頂上に到着。(13:10) 頂上付近は、白く雪で覆われていた。平野部ではあれほど晴れていたのに、ここは全く下界と違う。頂上からの視界はほとんどなかった。記念の写真を納める。

    
          赤城神社                         黒檜山頂上

リーダーの提案により、時間的な余裕があるので、計画とは逆コースとなるが、駒ケ岳へ縦走することとなった。ここからは下りが多いので、アイゼンを装着する。尾根に沿っていくつかのアップダウンを繰り返し、駒ケ岳へは14時15分到着。

日本海側の気候と太平洋側の気候の境界線になるのだろうか、南方面は視界が利くが、北方面は視界が利かない。駒ケ岳から下る道も雪が残っている。小沼(この)を眺めながらの下山だ。途中でアイゼンをはずしたが、はずしたとたんに、2回尻もちをついた。歩く感触は全く違うのに、気持ちが切り替わっていなかった。

大沼湖畔の駒ケ岳登山口に到着したのは15時だった。そこから、黒檜山登山口の駐車場まで15分程度車道を歩いて戻ってきた。宿泊先の伊香保温泉へ直行。幹事が準備していた「青山旅館」は、いろり料理が名物の旅館で伊香保温泉の石段脇にある風情のある旅館だ。老舗の旅館らしく、温泉もかけ流しの昔を偲ぶ温泉だった。

 

12/19(日)

朝から天気がよく、伊香保からも雪を冠った谷川岳の峰がはっきりと眺められた。2台の車で榛名湖へ。本日のコースは、榛名山へ登るのではなく、榛名山を見ながら外輪山を縦走するコースだ。2チームに分かれ、スタートとゴールを逆にして、途中で出会ったときに、車のキーを交換するという面白い計画だ。小生は、榛名湖畔からスタートし、ヤセオネ峠へ下山するコースとなった。

榛名湖に榛名山(榛名富士)が映し返されている。感動の光景だ。


                榛名湖に映る榛名富士

9時5分湖畔を出発。氷室山を経て約1時間で天目山に到着。(10:05) 途中木で造られた階段が多く、歩きやすく整備されていて、標高を稼ぐことができるが、階段はけっこう厳しいものがある。天目山でひと息入れて、さらに尾根道を歩く。

常に左側(北側)に榛名富士を望みながらの縦走だ。七曲峠、松之沢峠を経て、車道を横切って登ったところで、もう一つのチームに出会った。(11:20) 計画では「するす峠」で出会う予定だったが、健脚揃いのチームだから、我々のチームよりかなり進んでいるようだった。

合流地点からしばらくすると、「するす岩」だ。「するす」を漢字で書くと「磨墨」で、粉や籾などをひく臼のことだそうだが、当て字のようだ。するす峠でまたひと息入れて、石段と木道の階段を上っていくと鳥居が現れた。


            するす岩                        相馬山の鉄梯子

ここにザックを置いて相馬山を往復することとした。本日のメインポイントである。そして、榛名山の最高峰(1,411m)でもある。岩場の急峻な道を登る。長い鉄梯子がかけられている。慎重に登る。25分ほどで、頂上に到着した。(12:30) 頂上からの展望を楽しみ、下山する。分岐点からは、笹の道を下って行き、ヤセオネ峠に到着したのは13時20分頃だった。

下山後、「国民宿舎榛名吾妻荘」の日帰り入浴で汗を流す。ここの展望風呂も、榛名山を眺めながら湯船に浸かることができて、なかなか良い温泉だった。高崎駅でレンタカーを返し、軽く打ち上げして、東京へ帰った。小生、新幹線を乗り継いで帰名。

今回は8名のパーティに参加させてもらった。一人や二人ではできない企画・計画もあって、また別の楽しさもあった。また、ベテランの方からも学ぶことも多かった。初冬の赤城山・榛名山で楽しさを満喫した山旅だった。

 

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