八ヶ岳(赤岳)(H21.8.29〜8.30)

8/29(土)1日目

当初8月初めに予定していたが、梅雨が明けないため延期していた「八ヶ岳(赤岳)」へBさんと行ってきた。名古屋発700の特急しなの1号に乗り、塩尻経由茅野まで行く。ここからはバスで美濃戸口へ。

準備を整えて1020本日の宿泊先赤岳展望荘を目指して歩き始めた。心配していた天気も良いほうに外れてくれたみたいだ。美濃戸まではなだらかな林道である。約1時間で美濃戸へ到着。

昼食を済ませて早速歩き始める。ここからは、本格的に登山道である。行者小屋までは南沢と北沢の2つのルートがあるが、あらかじめ時間的に短いほうの南沢を経由して行くことにしていた。南沢は、道迷いが多いと立て札にもあったが、ややわかりにくい道ではあった。

行者小屋到着12:35。休憩後はいよいよ本日のメイン、標高差360mを一気に上っている地蔵尾根である。中間地点にも子地蔵様が祀ってあって安全登山をお願いした。地蔵尾根は階段、くさり場が連続している。注意して一歩一歩登って行けば安全だが、1ヶ月ほど前だったか、ここで転落事故があった。ここに限らないが、雨降りの時などは危険でもあり、細心の注意が必要だ。

    
     地蔵尾根の階段                   赤岳展望荘から赤岳


そうこうして登っているうちに、意外と早くお地蔵様が迎えてくれた。行者小屋から1時間程度だった。この地蔵の頭から赤岳展望荘は目と鼻の先で赤岳展望荘に1500到着。1日目を終えた。


8/30(日)2日目

朝4時頃には目が覚めた。薄明るくなった外に出てみると、夜中に降った雨で濡れているが、すでに止んでいる。雲の切れ目から星も輝いている。ガスがかかっては流れていく。赤岳の頂上が見え隠れする。

5時15分の朝食時に日が昇ってきた。身支度を整えて外へ出てみると、富士山が雲海の上に頭を出していた。意外と大きく見えた。霞んでいるがはっきりと富士山であることは誰でも容易に確認できる。

6時過ぎ、赤岳山頂を目指して出発。約40分程度で山頂へ到着。2899.2m 八ヶ岳の中で最高の頂である。360度のパノラマだ。雲海の上に南アルプス、北アルプス、中央アルプスが海に浮かぶ島のように見渡せる。少しかすんでいるので遠くまではっきりとは見えなかったのは残念だった。


         早朝横岳方面の滝雲                    中岳から見た阿弥陀岳


赤岳頂上を後にして中岳・阿弥陀岳方面へ向かった。ここからの下りも梯子やくさり場の連続で、神経を集中しなければ危険である。慎重に一歩一歩下っていく。文三郎道への分岐を少し越えるところまで下り、また上り返して中岳へ向かう。中岳頂上まで赤岳頂上から約40分程度で到着。ここから見る阿弥陀岳も雄大だ。

阿弥陀岳も上る予定にしていたが、団体さんが多く上っていたことと、中岳のコルから見た阿弥陀岳は険しそうだったのでショートカットし、中岳のコルからそのまま行者小屋へ下りることにした。

下山道のこのルートは、途中雨で流されている箇所があることを事前に情報収集していたが、危うく道をはずすところだった。

行者小屋到着8時50分。休憩後帰りは、美濃戸まで赤岳鉱泉・北沢経由で帰った。南沢より時間はかかるが、わかりやすく歩きやすいルートであり、沢のせせらぎを聞きながらの下山で楽しい。

出発時間を予定より早めたことと阿弥陀岳をショートカットしたことで、予定よりも2時間程度早く美濃戸口に到着。八ヶ岳山荘の風呂に入って、打ち上げた。

今回は、天気予報が良いほうに外れてくれて天候に恵まれた。Bさんの日頃の行いが良いから?そうしておこう。梯子あり、階段あり、くさり場ありと経験できたことは、初心者の私にとって大きな収穫であった。そして山の美しさ、登ることの楽しさを満喫させてくれる山旅だった。

 

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