荒島岳(H22.11.7)

福井県に所在する百名山「荒島岳」に登ってきた。名古屋から日帰りできる百名山である。標高1500mそこそこではあるが、深田久弥が旧制中学校時代(福井中学)を過ごしたこと、母が福井の出身であったこと、姉が福井県勝山市に住んでいたこと等で百名山に選んだと思われるが、登ってみるとなかなか魅力のある山だ。

早朝まだ夜が明けない530分自宅を出発。K君といつもの上小田井駅で待ち合わせして、630分頃名古屋を出発した。東海北陸自動車道白鳥インター経由国道158号線を大野市方面へ走ると、やがて九頭竜湖にさしかかる。そこからしばらくすると、登山口のあるカドハラスキー場である。

スキー場の駐車場が雪のない時期登山者の駐車場になるようだ。名古屋を出発して、約2時間で到着した。さすがに百名山だ。天気も良く、多くの車がすでに到着していた。バスツアーも来ている。熊の出没を心配していたが、これだけの人がいれば、その心配はない。

830分登山口を出発した。いきなりスキー場の中、10分ほど直線を登ることになる。やがて登山道に入るが、登山口の標識が45分ほど登ったところにあった。「リフト終点」とガイド本に記されている地点であるが、回転台があるだけで、営業しているとは思えない。最近、スキー人口は減少している?

さて、この辺りからりっぱなブナ林が続き、色の変わったブナの葉やもみじ・かえでなどの紅葉が美しい。色とりどりに変化した木々の葉のトンネルを登っていく。


        登山口付近から荒島岳                       紅葉した登山道


「リフト終点」から約1時間30分登って「シャクナゲ平」に到着。(10:45) 一息入れる。それにしても、この荒島岳は、途中若干緩やかなところもあるが、登山口からひたすら登る山だ。「シャクナゲ平」からは、くさり場も多く、難関な場所もあるが、十分注意して登れば問題ない。

登山口から3時間20分、標高差約1200m、頂上到着は1150分だった。好天にも恵まれて、すばらしい眺めである。特に北側、雪を冠った「白山」が目を引く。いくつかの峰を持ち、すそ野を広げて、堂々とした雄姿だ。この夏登った白山であるが、白山の美しさを再認識した。東に目を向けると南側から、白く雪化粧した御嶽山、乗鞍岳、そして北アルプス穂高連峰が一望だ。


          荒島岳山頂                         山頂から見た白山

頂上付近で昼食をとった。ストーブでお湯を沸かし、カップラーメンだ。この季節温かいものを山で食べるとおいしい。普通に自宅で食べるカープラーメンとは違う味がする。(気のせいか)温かいコーヒーも飲んだ。数日前、氷点下の世界だったようであるが、本日は天気も良く、暖かかった。頂上付近で約1時間過ごして、登ってきた道を下山した。駐車場に到着したのは、315分だった。九頭竜温泉平成の湯に立ち寄って帰った。

紅や黄色に染まった登山道、一方で白く化粧をした頂を見るにつけ、深まりゆく秋と冬の訪れを感じた山旅だった。

 

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