今年は、本当に天候に悩まされる。今回の計画は、北アルプスの中で唯一未踏だった百名山「薬師岳」を踏破し、富山県折立から長野県新穂高温泉まで4日間で縦走する予定だった。しかしながら、天候が悪くあきらめざるを得なかった。というよりも、モチベーションが上がらなかった。雨の中、展望のない山歩きほど面白くないものはない。とりあえず、薬師岳の頂上だけは踏破した。唯一楽しませてくれたのは「雷鳥」だった。 H30.9.15(土) 前日、深夜高速バスで富山入り。朝5時10分に到着。富山駅は、新幹線が開通して数年前に来た時と様相を一変していた。まだ薄暗い駅は、人はまばらで、今日の始まる準備にかかっていた。予約していた6時10分発の折立行き夏山バスを待った。 予約で満席だとのことだったが、この天気でキャンセルした人があったのだろうか、7割程度の乗車だった。8時10分折立登山口に到着。小雨が降り続いている。雨具を着て準備を整え、8時35分登り始めた。 |
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折立登山口 |
登山道から有峰湖 |
10時頃、雨はほとんど止んだが、いつ降ってくるかわからない。不安定な天候である。ふと振り返ると有峰湖が。 太郎平小屋に12時35分に到着。登り始めて4時間だった。ここから約2時間強登ったところの薬師岳山荘まで行く予定だったが、悩んだ。時間はまだ十分あるが、ガスが濃くてほとんど視界がきかない。まだ12時過ぎだというのに、早々と歩くのをあきらめて太郎平小屋にチェックインしている人が多い。 う〜ん。ここで止まってしまうとすべての計画がくるってしまう。また小雨が降ってきた。この先雨の中歩いても楽しくないし、展望もない。計画変更、太郎平小屋に泊まることにした。そして計画していた縦走'(雲ノ平〜三俣蓮華岳〜双六岳〜新穂高温泉)もやめて、翌日薬師岳だけ登って太郎平小屋に連泊し、折立に下山することにした。 |
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太郎兵衛平 |
太郎平小屋 |
H30.9.16(日) 夜中降り続いていて雨も出発するころには、やんでいた。6時30分、さあ出発だ。また降ってこないうちに薬師岳頂上まで登りたい。ここから頂上までは約3時間、標高差600mほどだ。途中薬師平付近では少し晴れ間も出てきて、水晶岳が眺められたが、ほんのつかの間だった。 |
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いざ出発 |
薬師平 |
薬師岳山荘を越えたあたりで、雷鳥の散歩に出会った。こんな天候の時によく出てくるようだ。ちょっとほっとする瞬間だ。 9時35分、太郎平小屋を出発して約3時間頂上到着。360度真っ白、ガスの中。時間はたっぷりあるのだけど、展望もないので少し休憩して下山。 下山途中でも雷鳥に出会った。 |
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雷鳥の散歩 |
頂上にて |
12時過ぎには、太郎平小屋に戻ってきた。折立まで下山することも考えたが、折立には山小屋もなく、交通手段もタクシーしかないので、もう1泊太郎平小屋にお世話になることにした。小屋の自炊室でお湯を沸かして昼食にした。 H30.9.17(月) 5時30分からの朝食を済ませて、6時前に出発。ほとんど雨はやんでいた。下山途中、富山湾が眺められた。やっと下界の展望ができたが、時すでに遅し。計画変更したから、下山しているよぉ〜と、ぶつぶつ言いながら下山。 折立到着8時40分。8時50分の有峰口行のバスに乗って今回の山行を終えた。 |
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下山道 |
下山道から富山湾 |
有峰口駅 いいね! |
富山地鉄 いいね! |
計画では、折立〜太郎兵衛平〜薬師岳〜雲ノ平〜三俣蓮華岳〜双六岳〜鏡平〜新穂高温泉 で、雲ノ平から黒部五郎岳や鷲羽岳の展望を期待していたのだが、残念。山は逃げないというが、こっちは年取っていく。また近いうちにリベンジしよう。 |
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