H30.8.21(火)〜8.27(月) 羅臼岳&北海道観光

今年の夏も北海道の山に登ってきた。山の会前半5人、後半5人のメンバーでの山行だ。(フル参加は3人) 計画では羅臼岳と幌尻岳を予定していたが、台風の影響で羅臼岳と風不死岳(頂上未到達)と北海道観光となった。しかし柔軟なプランの変更で北海道を十分に満喫できたので、よしとしよう。


H30.8.22(水)


前日名古屋から女満別空港経由ウトロ温泉入り。民宿「しれとこペレケ」に宿泊。午前4時起きして、5時前には民宿を出発した。岩尾別温泉にある登山口5時30分頃登り始めた。羅臼岳はヒグマが多いと聞いている。熊鈴や笛を吹きながらの登山である。

 
羅臼岳登山口

 
ヒグマの出てきそうな登山道

時折雨が降ってくる。9時40分羅臼平に到着。このころから天候が少し持ち直してきた。下界も見え始めてきた。羅臼岳頂上到着10時55分だった。コースタイムより30分ほど余分に時間がかかったが、雨宿りなども入れるとやむを得ないだろう。

ちょうど頂上に着いた頃、一時的に霧が晴れ、オホーツク海、北方4島の国後島が近くに眺めることができた。少し先まで行くと、知床横断道路も見下ろすことができる。山の神様がいたようだ。この後もほとんど頂上付近は霧の中だった。それにしても単独峰らしく強風が吹いている。長い間頂上には立っていられない。写真を撮るとすぐに退散だ。
 
羅臼平から羅臼岳

 
羅臼岳頂上

 
頂上にて

 
頂上から国後島

羅臼平まで下山して昼食にした。下山はメンバーの一人が足に異常を訴えたため、ゆっくり下山。この日はまたウトロ温泉に宿泊のため余裕があった。「ホテル知床」に宿泊、バイキング方式の夕食で北海道の料理を堪能。

H30.8.23(木)

本日は5人のうち2人が帰宅または別行動となり、我々3人は次の山「幌尻岳」を登るために移動日としていた。夕方今度は別の2人をトマム駅でピックアップすることになっている。

朝食を済ませ、知床五胡を訪れた。一湖から五胡まで巡るコースを進む。静かな湖面に逆さ羅臼が写されている。
 
知床五胡

 
三湖に映る逆さ羅臼岳

知床五胡を10時30分出発。本日の宿「とよぬか山荘」を目指す。後半参加の2人を迎えるため16時までにトマム駅へ到着しなければならない。ほぼ時間通りの到着だった。5人となったところで、「とよぬか山荘」へGO。とよぬか山荘へは予定通り17時30分到着。Yさんチーム4人とここで合流することとなっていたが、すでに到着していた。とよぬか山荘は小学校の廃校跡を利用した山荘で、リーズナブルで設備もけっして悪くない。ここから登山口へのシャトルバスが出ている。

台風が気になる。幌尻岳へは沢を登らなければならない。毎年遭難があり、新聞記事が山荘の掲示板に貼られている。増水時は、へそあたりまでの渡渉を強いられるようだ。翌日はまだなんとか幌尻山荘まで登れるようではあるが、帰ってこれない可能性がある。協議により断念することとした。

H30.8.24(金)

シャトルバスも運行中止となった。Yさんチームはまだ決行を考えていたようだが、断念。さて、今度は時間を潰すのに苦労する。まずは宿泊先を抑えたうえで、会長Sさんの提案で近くの乗馬クラブ「にいかっぷホロシリ乗馬クラブ」に向かった。

初めての乗馬だ。初心者向け50分の体験トレッキングを選択。少し屋内で馬の操作を練習して森の中に入る。馬の方がよく知っているので、あまり操作は必要ないが、歩かせ方、止め方などを教えてもらった。

そのあと「優駿メモリアルパーク優駿記念館」に向かう。「オグリキャップ」をメインに日高が生んだ名馬の記念館となっている。
台風も近づいてきているので、早めに本日の宿泊地「判官館森林公園キャンプ場」のロッジに戻って飲みながら時間を潰す。

 
初めての乗馬

 
優駿記念館

H30.8.25(土)

夜中に雨が降ったようであるが、それほどの雨量ではなかったようだ。本日は、「アポイ岳ジオパーク」「襟裳岬」方面への観光とした。最初に「アポイ岳ジオパーク」へ。ジオとは地球・大地のことで、アポイ岳近辺の地質等を見て回れるよう整備されている。少し勉強させてもらった。しかしアポイ岳に登れなかったのは残念。Yさんのグループは前日天候の悪くなる前に登ったようだ。

次に向かったのは、「襟裳岬」だ。襟裳岬といえば、我々の年代「えり〜もの春わぁ〜何もない春ですぅ〜♪」がすぐに出てくる。結構観光客で賑わっていた。

本日も「判官館森林公園キャンプ場」のロッジ泊で、近くの温泉に立ち寄って帰ってきた。
 

アポイ岳ジオパークビジターセンター

 
襟裳岬突端

 
突端の突端

 
エンルム岬の板状節理

H30.8.26(日)

後半観光ばかりとなっていたが、天候も回復してきたので、本日は苫小牧にある「樽前山」に登ることになり、朝早めに出発。ところが、昨日降った雨で登山口までの林道が通行止め。やむなく、すぐ隣の「風不死岳」に登ることにした。頂上まで行く余裕がないので、七合目までとして引き返した。林間から「支笏湖」が覗きみることができた。

本日帰宅するメンバーがいるので、レンタカーを返却して空港で打ち上げ。空港内にも飲み放題のお店があって飲みましたですね。
 
 
風不死岳登山口

 
登山道七合目付近から支笏湖

H30.8.27(月)

本日北海道へきて1週間目、予備日として夕方の飛行機を予約している。時間があるので北大と円山動物園へ。36年前北大にきているが、ほとんど記憶なし。ポプラ並木、クラーク像などを見て回る。

ついにヒグマと遭遇。オリの中にヒグマだけど。
  
 
少年よ大志を抱け

 
北大ポプラ並木

 
ついにヒグマに遭遇

 
ついでにシロクマ君

ということで、あっという間の1週間だった。札幌の気温は昼間でも20℃前後と涼しい。夜には暑い名古屋に帰るとなるとうんざりだ。

今回の山行、予定の羅臼岳には登れたが、幌尻岳には残念ながら登ることができなかった。早くも来年リベンジという声が出ている。山は逃げないが、体がだんだんと逃げていくという声があった。元気なうちに難解な山を登っておきたいと思うのは同感だ。

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