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南アルプスの中央にそびえる「塩見岳(3052m)」に登ってきた。今回は、単独、テント泊だ。深田久弥さんは、この山を「漆黒の鉄の兜、あるいはズングリとした入道雲」と表現しているが、どっしりとした重厚な山だ。この山もずいぶん前から計画していたが、やっと実現できた。 H30.7.14(土) 本日宿泊予定している三伏峠小屋のホームページで情報を確認すると、三連休は午前中にほぼ満杯になるとあった。登山口から4時間程度の登りのため、10時頃登山口近くの駐車場を考えていたが、急遽出発を早めて5時に自宅を出発。第1駐車場も満杯で少し遠い第2駐車場だ。駐車場に8時到着。早速歩き始めた。 登山口は、この山の一般的な登山口の「鳥倉登山口」だ。駐車場から登山口までは、約1時間林道を歩く。登山バスは林道も通行できて、少し待てば乗れたが、歩いた。 |
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鳥倉登山口 |
かやぁ? だに |
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鳥倉登山口で一呼吸入れて、9時10分登山道に入った。テントと2.5日分の食料を背負っての登りだ。約15kgのザックは、この歳になるときつく感じるようになった。肩にのしかかる。登山口から三伏峠小屋まで、コースタイム3時間だが、少しオーバーした。15kgのザックを背負って、標高差950mはつらかった。 12時20分三伏峠小屋到着。情報のとおり、テント場はほぼ満杯で、ギリギリセーフ。なんとか張ることができた。最近テント泊が増えてきた。山小屋よりも安く泊まれることはもちろん、最近のテントは軽くなったこと、プライバシーを守れること、また、テント泊そのものを楽しむこともあるだろう。人のことは言えないが…。 |
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日本一高い峠三伏峠(2580m) |
三伏峠のテント場 |
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H30.7.15(日) 夜中あまり眠れなかった。たぶん軽い高山病だと思う。すでにここ三伏峠は、標高2580mある。 午前4時、少し明るくなったので、起きて食事の支度をした。食事を済ませ午前5時過ぎ出発。本日は塩見岳頂上を往復して、テント場まで帰ってくることにしている。 最初の2時間程度は、上り下りの連続で、ほとんど標高が上がらない。本谷山でブロッケン現象が見られた。昨年羊蹄山で見たほどはっきりとした後光は現れていないが、自分だけの影が見える。 8時前、塩見小屋に到着。塩見岳が姿を現せた。 |
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ブロッケン現象 |
塩見小屋から塩見岳 |
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塩見小屋からは、天狗岩と呼ばれる岩場の急登があり、そこを超えて、さらに最後の岩場を登ると頂上だ。9時15分塩見岳頂上到着。 南東方向に富士山が迎えてくれた。写真では小さく見えるが、実際はかなり近くに感じる。どこから見ても富士山は端麗だ。 頂上は、西峰と東峰があって双耳峰となっている。西峰(3047m)に三角点があるが、東峰(3052m)の方が標高はやや高い。それにしても天気もよく、素晴らしい眺めだ。近くに仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、間ノ岳の南アルプスの山々、遠方には北アルプスも見渡すことができて、槍ヶ岳が確認できる。汗かいて登ってきた甲斐があるというものだ。 |
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塩見岳西峰 |
塩見岳東峰 |
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頂上から富士山 |
頂上から仙丈ヶ岳・甲斐駒ヶ岳 |
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下山は、高山植物を愛でながら下っていった。今の季節が一番高山植物の見られる時期だ。ここ塩見岳も多くの種類の高山植物を見ることができる。(登山道で見つけた高山植物を最後に掲載。) 13時30分、ベースキャンプの三伏峠に帰ってきた。さらに下山して本日中に帰宅することもできるが、体力的にも無理なので、もう1泊して下山する計画をしていた。とりあえず「コンビーフ」だけでビール。帰宅しても猛暑だと行っているし。昼間でもけっこう涼しい。朝は15℃前後だった。寒いくらいだ。5時前に夕食にして、就寝した。 |
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マイテント |
コンビーフで一人乾杯 |
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H30.7.16(月・祝) 本日は、下山して帰宅するのみだから急がなくていい。でも近くの人が3時に起きて支度をしている。ご来光を拝むためだろう。早く目が覚めてしまった。というより、サッカーワールドカップ決勝をラジオで聴いていたので、0時頃からほとんど寝ていない。今日も寝不足のようだ。 テントをかたづけて、6時30分頃出発。特別早く下山したわけではないが、登りに3時間以上かかった登山道を1時間45分で下山した。 今回の山行、以前から暖めていた計画で、今回やっと実行できた。西日本の豪雨で被災した方には申し訳ないが、天気もよく、抜群の眺望を楽しむことができた。この山にも多くの登山者が押し寄せてきているが、山の魅力がそうさせているのだろう。南アルプスもいいね! |
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【塩見岳で出会った花の一部】 上段:ゴゼンタチバナ・タカネコウリンカ・キバナシャクナゲ 中段:ハクサンイチゲ・イワギキョウ・ミヤマオダマキ 下段:シナノオトギリ・タカネグンナイフウロ |
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