|
|
今年の山の会の夏山は、南東北の3座(日本百名山)を3日間で登るプランだ。小生が幹事でプラニングさせてもらったが、東京組9人・名古屋組3人、計12人での山行となった。台風が接近していて、あいにくの天気だったものの、3座とも頂上に立つことができたことと、麓の温泉がこれまた素晴らしく、東北の山と温泉を存分に楽しむことができた。 | |
8月7日(木) 0日目 名古屋22時50分発郡山行きの深夜高速バスで出かけた。小生、深夜高速バスを利用することが多いが、寝ている間に目的地へ到着して、時間を有効に使用できるからありがたい。この日も仕事を終えて、一度帰宅してから、再度出かけた。名古屋組3名のうち2名がこのバスを利用した。 8月8日(金) 1日目 安達太良山 名古屋からの高速バスは、郡山駅へ朝8時30分頃到着。東京組は、東北新幹線で8時50分頃に到着して合流。9時過ぎには出発する予定だったが、ちょっとしたトラブル発生。メンバーの一人が、登山靴を忘れてきてしまったと。(笑・御愛嬌) 運よく郡山駅前に靴屋さん発見。10時の開店を待ってトレッキングシューズを調達。 1時間程度遅れて、10時15分レンタカーにて郡山駅をいざ出発。出発時間が遅れたことと、天候も不安定なので、コースを変更して、往復ロープウェイを利用することで、みんなの意見が一致。11時過ぎ「あだたらエスプレス」の山麓駅駐車場(標高950m)に到着。ロープウェイ券を買って乗り込む。標高1350mの山頂駅まで6分だ。ガスが立ちこめて視界はない。 11時30分頂上駅から歩き始めた。頂上が1700mだから標高差350mを登ることになる。ちょっとラクしすぎかなと思いながら。それほど難しい場所もなく、12時45分頂上到着。深田久弥氏も「霧に包まれて眺望は得られなかったが、山頂を極めた喜びに変わりはなかった。」と記述しているが、同じ状況で同じ心境だ。 |
|
安達太良山(別名乳首山、なるほど) |
山頂付近 |
記念写真のみで、すぐに下山。ロープウェイ山頂駅に戻ってきたのは、14時前だった。(下山時間約1時間) 安達太良山は、女性登山家田部井淳子さんが、この山に登って山に開眼したことは有名だ。天気が良ければ、南東北の山々が素晴らしかったのだろうなあと。少し残念。 |
|
山頂祠 |
あだたら高原 |
さて、今夜の宿は「ヘルシーパルあだたら」を予約している。早めに到着したので、早速温泉に浸かって本日の打ち上げ。食事の後も1部屋に集合して飲み交わしたのは言うまでもない。 8月9日(土) 2日目 西吾妻山 7時30分に朝食をとり、8時10分に宿を出発。西吾妻山登山口である白布温泉へ。本日もこの天候なので、コースを変更。若女平経由で登って、リフト・ロープウェイ方面から下山する予定だったが、反対回りのロープウェイ・リフトを利用して、標高1820mの北望台まで行き、そこから標高2035mの頂上に向かうことにした。 |
|
天元台高原 |
3本目のリフト |
ロープウェイと3本のリフトを利用する。今日もさえない天候でガスがかかっていたが、3本目のリフトに乗ったころから空が明るくなってきた。雲の上に出たようだ。10時55分頂上に向かって歩き始めた。山頂にほど近い「梵天岩」からは、南東北の山々を見渡すことができた。蔵王や飯豊山(たぶん)が雲海の上に頭を出している。ラッキーだ。 |
|
梵天岩から西吾妻山 |
梵天岩から蔵王 |
頂上到着12時20分。頂上は、木々に囲まれた狭いスペースの中に、ひとりひっそり頂上標識が立っているだけだ。西吾妻山は、他の峰々を含めた吾妻山連峰の中の最高地点というイメージかな。それはそれでいいのでは。2年前の冬に、頂上付近が吹雪いていた中登った「西大顛」が、すぐ近くに肩を並べていた。 頂上から少し下ったところの避難小屋で休憩して下山することにした。(13時前) 下山は、計画と反対回りの若女平経由のコースをとった。標高差約1200mの下りだ。時折小雨が降ってくる中、登山道はぬかるんでいるしで、滑りやすくなっている。雪がないのに尻セードをやっている。多くの人が尻を汚してしまった。 |
|
西吾妻山山頂 |
山頂付近から磐梯山 |
避難小屋から下ること2時間45分、15時45分登山口到着。先にロープウェイのりばの駐車場まで下った2人が、車で迎えに来てくれて、本日の宿「白布温泉湯滝の宿西屋」へ。 |
|
白布温泉湯滝の宿西屋 |
七百年を誇る湯船 |
藁ぶき屋根 |
ここ西屋は、開湯700年の伝統ある温泉で、「日本秘湯を守る会」のメンバーのようだ。山の会会長Sさんのご推薦で、3か月前からネット予約してあったので、直接予約よりも少しリーズナブルに泊まることができた。 上杉の城下で培ってきた郷土料理も最高だ。「冷汁」「冷しお味噌田舎鍋」を初めていただいた。 |
8月10日(日) 3日目 磐梯山 本日は登山組と観光組に分かれた。台風もさらに接近してきており、四国に上陸したとのニュースが流れている。前日の夕食時、強行するかどうかで2組に別れることになった。登山組は7時30分の朝食をとって出発すると時間的にタイトになるため、宿のご厚意によっておにぎりを作っていただき6時50分に出発。 |
|
八方台登山口 |
頂上付近で見つけたウスユキソウ(?) |
磐梯山には、いくつかの登山コースがあるが、最短コースである八方台登山口を選択。登山口に到着したときは、激しい雨だったが、すぐに止んでさあ出発。(8時10分) 登山中も時折、周期的に雨が降ってくるが、幸いにもそれほど濡れるような雨ではなかった。 8時35分中の湯跡、9時45分弘法清水、頂上到着10時25分。頂上はご覧の写真の通りで視界ゼロ。頂上写真だけ撮って弘法清水まで下山。ここで一息入れた。宿で作っていただいたおにぎり、まだ食べていなかったので、なめこ汁を注文して昼食にした。 弘法清水を11時に出発。駐車場に戻ってきたのは12時20分だった。 |
|
頂上祠 |
山頂標識 |
山の茜を顧みて 一つの山を終わりけり 何の俘のわが心 早も急かるる次の山 (深田久弥) |
|
年度別登山口へ 山岳名登山口へ 番外編へ トップページへ | |