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〒399-4108 長野県駒ケ根市下市場36-40

新型コロナウィルス感染症について忘備録として

<概要>
★新型コロナウィルスによる感染症(COVID-19)
上気道炎 肺炎 消化器症状 嗅覚・味覚障害を起こす
<発熱 79%、咳 76%、肺炎 63%、全身倦怠感 47%、咽頭痛 29%、鼻汁・鼻閉 25%、頭痛 24%、下痢 19%、関節・筋肉痛 14%、嘔気・嘔吐 6%>
軽症の場合、特徴的な症状がないが、倦怠感が強い、1週間くらい感冒様症状が続く 
CTでごく軽微な肺炎像を認めることがある PCRよりCTの方が診断価値あり?
★無症状者がいる
推定27〜46% (チャーター便帰国陽性者のうち 無症状 4/15人  クルーズ船 無症状 331/712人)
★重症化しやすい
有症状者のうち重症 13%(クルーズ船 37+13/381人)
侵襲的換気(気管内挿管等)行った 14% (国立感染症研究所 49例/347例)
★高齢者 合併症(心疾患 糖尿病など)がある人は、特に重症化しやすい
★一般的な感冒に比べて死亡率が高い
有症状者のうち 2〜3% (クルーズ船13/381人 国立感染症研究所 10/516人)
★感染力が強い
流行地の感染率 推定 2% (チャーター便帰国者 陽性15/829)
密閉空間の感染率 20%(クルーズ船 陽性712/3711)
★飛沫感染 経口感染をする 排泄物からも感染 エアロゾル感染??
★感染の確認検査は時間的 数的な限界がある
PCR検査の感度50〜70%?
cf/インフルエンザ迅速検査 感度60%
 
厚労省 新型コロナウィルス感染症について

国立感染症研究所 感染症発生動向調査〜2020,3,23

<対策>
*感染拡大対策
個々人として 
<粘膜からの感染(口 鼻 目)を防ぐ>
1)顔を触るときは石鹸で手を洗う
2)近くで会話をするときはマスクをする
3)食事の時はしゃべらない 会食をしない
<集団感染を起こしやすい状況を避ける>
院内感染対策(当院 R2年 2/21〜)
1)有症状者の隔離(院内掲示 受付時の問診)
2)院内への出入り時は、手洗いまたは手指消毒
3)全員マスク着用 (持っていない患者さんへの提供)
4)小児遊戯スペースで遊んだ後の手指消毒
5)院内ドアノブ等の定期消毒
6)ネブライザー治療の中止(必要時は個別ユニットを使用)
7)混雑時の院外待機(自家用車など)と呼び出し
8)医師は診察時フェイスガード使用
9)有症状者診察後の手指消毒 椅子 ベットの消毒
10)診察器具の汚染防止(ユニットの隔離、内視鏡などの全消毒)

<<情報サイト>>
感染動向 
札幌医科大学医学部 附属フロンティア医学研究所 ゲノム医科学部門
(国別、県別の人口比対数グラフが表示されわかりやすい)
Yahoo
(一般向け情報 感染増加数 感染者数のグラフ)
感染対策 医療 
日本感染症学会
日本環境感染学会
医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド
(標準予防策、PPE、濃厚接触の定義、就業制限の基準などあり)
厚労省
厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第4.1版
新型コロナウイルス感染症が疑われる者の診療に関する留意点について
国立感染症研究所
新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2020年10月2日改訂版)
新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領
 (濃厚接触者 クラスター 擬似症患者 などの定義)
医療保険
関東厚生局
電話通信機器を用いた初診・再診の取り扱いについて

新型コロナウィルス感染症(Ver.1)のページを2020年3月頃に新設して、1年以上が経過してしまいました。未だ、感染は収束の気配はなく、具体的な感染対策法も1年前と大きく変化しているようには思えません。2021年5月の現在では、ワクチン接種が始まりましたが、数種の変異ウィルスの感染拡大も確認されています。個人的な予想としては、このウィルス感染症が、完全に撲滅されることはないと思われ、2−3年後くらいには、「罹患すると急激に重症化することの多い、インフルエンザよりはちょっと厄介なウィルス感染症」として、一般的な感染症の一つのカテゴリーになるのではと思っています。その頃には、このウィルスに対する診断・治療のプロトコルが一般化されていることでしょう。
現時点では、急激な感染拡大を抑え、助けられる人を助けることができる医療を確保することが重要だと思います。このページでは1年余のデーターの蓄積から学ぶことができることを考え、感染拡大の対策についてまとめてみたいと思います。
長野県の感染事例に関して、県のホームページに非常によくまとめられたデーターがあり、これを参考にしてみました。ただし、記載時点でウィルスが変異株(N501Y)に置き換わってきていることもあり、今後の傾向は変化してくることが予想されます。

新型コロナウィルス感染症の特徴

症状:
初期症状は風邪やインフルエンザと似ていて、症状での区別は困難
無症状のこともある
頻度順に 発熱 咳 咽頭痛 倦怠感 鼻症状 嗅覚・味覚障害
(このうち 強い倦怠感 急激な嗅覚・味覚障害はわりあい特徴的)

感染様式:
発症2日前から他者に感染させる
感染者のうち約20%の人だけが他者に感染させる
無症状の人も他者に感染させる
感染から発症まで(潜伏期間)は4日前後

予後:
50歳代以上 基礎疾患がある人、男性 はリスクが高い

感染事例から学ぶ感染対策

感染が起きやすい状況:
集団生活(寮 部活 入院 介護施設 保育所)
飛沫(マスクをしない カラオケ 人の距離が近い)
会食・飲み会
体調管理がおろそか
密接な接触(看護、介護など体を密着する接触)
家庭内

感染対策の考察:
自分を守るには;
粘膜からのウィルス侵入を防ぐ
飛沫対策 マスク
目鼻口からの侵入対策 手洗い
経口対策 多人数での会食・飲酒を避ける

自分が広げないためには;20%のスプレッダーにならない
リスクファクターを自覚する
ウィルスを外に出さない
飛沫 マスク 大声 カラオケ 近距離の会話 咳エチケット
飲食 喋りながらの食事 大皿の取り分け 飲み会
接触 防護具使用 

100%感染しない・感染させない対策は無理
感染機会の確率を半分に減らせれば、感染拡大は相当抑えられる

Yamaoka ENT Clinicやまおか耳鼻咽喉科

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