鉈豆のペンダントW162
2012.夏.制作着手・2012.12.02.完成
拭き漆工房 翠簾洞 素舟齋
拭き漆工房 翠簾洞 素舟齋
町田天神例祭の出店で真っ黒で大きな鉈豆を見つけました。ちょっと興味があったので何にするというのでもなくて、買って帰りました。大分時が過ぎてある日、これはペンダントにならないかと思いました。リボンをどうするか迷いましたが、少し重いけれどどうやら冬のオーバーに似合いそうなペンダントが出来ました。
10年ほども以前のことだったろうか、町田天神例祭の骨董市で南アジア産の鉈豆の種類だという大きな実だけを売っていた。何にするという目当てもなしに面白い形だと思って１個だけ買ってきた。
その後使い道が無くて何年も放置していたが、先月ペンダントにならないかと考え梨子地漆を塗ってみた。
もともと表面は艶がある濃黒褐色だったので、梨子地漆を塗っても外見は全く変わらなかった。その後梨子地漆を数回掛けたが肉眼で見ても何の変わりもないようだ。
ペンダントにするには都合よく手許に割りピンがあったので、小さなＷリングを買ってきた。▲TOP▲
ペンダントにするのに、小さなＷリングを通した割りピンを頭に付けた。
抜けないようにドリルで開けた２mmの穴にウッドエポキシを詰め、割りピンには万能接着剤を付けてウッドエポキシの穴に埋め込んだ。
割りピンの向きを前か横か考えたが、割れた２本脚の向きより丸く光る面を正面にして固めた。従って鎖を通すＷリングは環が正面になった。
44×49×19mm▲TOP▲
ユザワヤで濃褐色、幅10mmのリボンを１m買ってきた。チェーンよりもビロード風のリボンの方が、大きなこのペンダントには似合うだろう。
昨日 VC’sでリボンを留める金具を買ってきた。マジックテープで留めようかと思ったがちゃんとした金具があり、加締めてリボンを留めるようになっている。しかし10mm幅の部品が無く８mm幅になった。リボンの幅を詰めて加締めなければならない。
リボンを付ける前に６点の部品を組み立てた。両側のリボン加締め金具と、リング状の接続金具とそれを受ける小片、それぞれを繋ぐ丸リング２個である。丸リングは隙間から外れないように慎重に締めた。
リボンは瞬間接着剤で先端を金具の幅に詰めて固め、それを金具の内側に万能接着剤を塗ってから加締めた。大体うまく出来たが、初めての作業なので練習のつもりで１mのリボンを切らずに使ったため、ペンダントが下すぎる。改めてリボンを切って仕上げをする余地がある。▲TOP▲
リボンを如何に鉈豆に接続するか、チェーンを入れるか入れないか、リボンを金具に通すだけか結びつけるか等々、選択肢が多い。
まず既製品ではペンダントとリボンをどうやって繋いでいるのか VC’s、東急ハンズ、小田急デパートで調べたり、パーツを探したりした。その結果鎖は使わずにリングに通すだけが一番単純でスマートだろうと考えた。
リボンの長さを決められなくて迷ったが、あまり長いとペンダントが重いだけにぶらついて邪魔だろうと思い、短めにして金具を付けた。
金具よりもリボンの幅が広いので、まずリボンの端に瞬間接着剤を付けて幅を詰めて固めた。それを中に万能接着剤を少量垂らした金具の間に挟み、ヤットコで加締めた。接続金具は指定どおり１重のリングで繋いだ。
リボンを短めに切ったので５cmくらい長めの残りが出た。これでやや長いリボンを作ることにして、接続金具をもう１組み買ってきて取り付けた。
金具を付けたリボンが、ペンダントにつけた18金メッキのリングをギリギリ通るので、好みでリボンを換えればペンダントの長さを３cmくらい上下調節出来ることになった。
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鎖を３リング取って金メッキリングに付け、換え紐を通しておいた。金色が一寸のぞくところがよいが、今付けてある紐と、どちらと決まらないのはピッタリしていない証拠だ。
しかしこれ以上のアイディアは浮かばないので、これで完成とする。▲TOP▲