
「先生、一緒にケーキ食べません?」
「今、7月までにって頼まれた学部生向けの専門書を書いているんだ。完成間近だからもう少し待っていて。」
「期末テストの採点は、もう終わったんですか?」
「まだしていないよ。答案が手元にない。でも採点の方が締め切りが早いから論文と入試問題作成は、これが終わってからだね。」
「入試問題は、12月締切だから、完成度は半分くらいだ。」
「それって、ちょっと気が早くありません?」
「そうかな?、学会の申し込みも、もう終わった。確か締切は、8月より前だったけど。」
「あ、先生、これ、締切すぎてしまっているじゃないですか。2月ってなっていますよ。」
「ああ、それ、来年の2月15日でしょ。すでに、頭の中で8割は、出来ている。早いうちに文章にしてしまいたいんだけどね。」
「犀川先生、論文の締切っていつでしたっけ?」