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ご法話

光行寺だより <法縁

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法縁

 

 人間はなぜ生まれてきたのだろうか。そして何のために生きていくのだろうか。私たちは生まれたために死なねばなりませんが、生まれて死ぬまでの間、楽しく過ごせばよいというものでもないでしょう。現代の大きな問題でもある差別・貧困・孤独・自死なども、その根本に、この人間という素材の謎がひそんでいます。生物学上、あるいは社会科学上に人間というものが説明されていますが、ここにあげた問題に対して答えがありません。楽しむことだけが人生の目的なら、戦いを楽しみとする者には、平和は目的に反することであります。そのために一方では平和に働くことが壊されて、地獄の苦しみに生きることだけが人生となります。では楽しみだけが目的でないのならば、一体何が目的か、この謎を解いて人間に生まれた意義を明らかにし、至上の満足をめぐむ道、それを教えられたのが仏陀(お釈迦さま)であります。

(蓬茨祖先運師著述より)

お寺の行事にぜひ一度はお参りください。ともに仏さまの教えを聞かせていただきましょう。私たちは人間として生まれて、人生を生きていく中でごまかせることも多いのですが、ごまかしのきかないことがあります。私の人生は誰も変わってもらえないということです。私の人生そのものに問いを持ち、今を大切に、どのように人生を歩んでいくべきかを仏さまの教えに尋ねてまいりましょう。ご一緒に仏さまの教えを聞かせていただきましょう。

(住職 記) 

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